団塊の来し方行く末

昭和22年団塊世代。 緑内障が進行し、誤字脱字・誤変換が多いブログですが、ご容赦ください。 オーディオ好きが高じて、定年後に音楽喫茶を開店して11年です。 ジャズ・オーディオ雑誌にも何度か掲載された音の良い隠れジャズ喫茶でしたが 2020.3月に閉店しました。長年のご愛顧に感謝申し上げます。

2019年06月

悪夢のPTSDは、自民勝利の方程式

バカの一つ覚え」という言葉があるが、安倍晋三は事あるごとに、口を尖らせて「悪夢のような民主党政権」批判を繰り返す。
野党批判を国民の深層心理に刷り込ことで、堕落した安倍政権の免罪符になるとでもこの男、勘違いしている。

いわれなき人種差別のホロコーストを主導したナチス・ヒットラーの演説を思い起こす手法だが、これに染まる国民が多くいるのも事実である。ある種の悪魔のささやき戦法と云いえる。
また、 この国民へ被害者意識を植えつける心理手法は、かって創価学会が日蓮正宗と対立していた時代に、日蓮正宗・日顕上人へのいわれなき悪口雑言を繰り返し行うことで、学会帰依を強化させたことを思い起こす。
創価学会ですら、今ではこんな露骨な手法は使わなくなったが、安倍晋三にDNAが引き継がれたようだ。
今の自民党は、政治政党と云うより、安倍晋三教祖をいただく右翼思想の新興宗教に近い存在に思えてならない。

金融庁の年金二千万円不足報告以来、政府・自民党・公明党は、参院選の争点とならぬよう、民主党政権時代と現在の野党をオーバーラップさせ野党批判を繰り返す。甚だしきは、共産党にすら悪夢の民主党政権批判をなすりつける安倍晋三の国会答弁だった。
だが、悪夢のような民主党政権時代の閣僚を務めた細野豪志や長島昭久には、何の批判もなく、自民党入党を許している。支離滅裂な政党だ。
細野豪志や長島昭久は、民主党を崩壊させた自民党の功労者なのだ。ほとぼりが冷めたので、論功行賞で晴れて自民党に入党できたのである、
私に言わせれば、こんな隠れ自民党が民主党に潜んで攪乱したから民主党政権は意見がまとまらず、内部崩壊したのだ。
国民民主党には、前原誠司のような隠れ自民党が、いまだに紛れ込んでいるから信用できない。支持率が1%前後で低迷するのは当然である。

そこで専ら枝野の立憲民主党に、過去の民主党をフラッシュバックさせ、悪夢だと執拗なまでに心理的に刷り込む安倍晋三のPTSD作戦は、品性下劣で聞くに堪えない。この男には人格も品格も感じられないのだ。
 
安倍晋三の熱狂的信者の三原じゅん子も下品な女だ。
三原は、「野党の皆さん、はっきり言って、もううんざりです。国民にとって大切な年金を政争の具にしないでいただきたい。高齢者の皆様の、生活への切実な不安をあおらないでいただきたい! 猛省を促します」
はっきり言って、(野党政権)は無為無策だった」「民主党政権の『負の遺産』の尻拭いをしてきた安倍首相に感謝こそすれ、問責決議案を提出するなど全くの常識はずれ。『愚か者の所業』とのそしりは免れません!野党のみなさん、もう一度改めて申し上げます。恥を知りなさい」
と国会の場でコケ下す。
 
では三原に聞くが、与党は年金支給率を下げるマクロ経済スライド条項以外に、どんな国民の老後の生活安心対策を行ったのか?野党を批判すれば、与党の無為無策が隠蔽できるとでも思っているのか?
年金は100年安心だと、まだ国民を騙すのか?
 
問題は、マクロ経済スライド条項の導入により、制度としての年金は安全性を増したが、それは年金収入に合わせて支給額を下方修正する機能がビルトインされただけのことである。
将来見通しでは、この制度により現役世代は、現在の年金額より3割は減額される。
つまり現役世代は、団塊世代よりも悲惨な老後を送ると予想されている。
 
現に国民年金の未納率は安倍政権になってから急速に上昇し、特に若者の未納率は4割を超えるほど深刻だ。
なぜ若者は、年金を払わないのか?
経済的な理由に加えて、将来自分が年金を貰えないのではないかという不信感がある。保険料を払っても将来年金を貰えないのであれば、払う意味が無いと言ったものである。
自公は、年金不安を煽るなと<臭いものにはフタ>作戦だが、腐って耐えられない年金異臭は、加齢臭をはるかに超え、国民の周知の事実となっている。
 
実は、国民年金受給者より、無年金の生活保護受給の方がはるかに優雅な老後の生活を送ることができる。
東京都の場合、60歳代独身の生活保護は、133490円。これに住宅扶助・医療扶助が加わる。
では国民年金はどうか?平均55千円。厚生年金では、平均14万7千円である。ところが、年金受給者は、住宅扶助もなく、医療費扶助もない。所得税と地方税も払わされる。蓄えが無ければ、無税の生活保護者よりも厳しい生活が現実なのだ。
実質的に見れば、福祉事務所に認定してもらい、生活保護を受けた方が、厚生年金よりはるかにお得なのだ。これでは年金を払う気がなくなる。
ゆえに、官庁試算では、最低でも二千万円以上の老後資金を蓄えろと国民に警鐘を鳴らすのだが、自民党は、厳しい現実から目を逸らせようと、打ち消しに懸命である。
 
先週のことだが、医師に勧められ脳のMRI検査を行った。2割負担で5200円ほどの支払いになった。
私の前に検査した同年代の高齢者と窓口の会話が耳に入る。
<私は今月から生活保護なので、医療費は市が全額負担となった…>どの市の福祉事務所ですか?><日野市の福祉事務所…>と、この男堂々と話していた。
 生活保護を受けるのは、様々な理由があるが、永年、年金を払ったものが老後に苦労する実態は釈然としない。
 
こっちは、乏しい年金から所得税・市民税・都市計画税・固定資産税・国民健康保険・介護保険など支払った上に、病気ともなれば自己負担までかかるのだ。生活保護ではすべて免除される。
 
こういった福祉の制度的矛盾を選挙の際に白日の下で正々堂々と議論し、与野党を問わず、政策を掲げて国民に問う。その場が選挙ではないのか?
与党は野党が無為無策だと批判するのではなく、国民を納得させる政策を示せばよいだけだ。それが責任を担う政権政党の在り方ではないのか?
年金問題は、国民の最大の懸念材料だ。政治家が政治闘争で対策の白黒をつけるのは当然の行為である。自民党は論争から逃げたいだけで、野党批判にすり替える。
 
自民党のある長老議員は、年金問題を参院選の政争の具にするなと云う。
理由は、<800兆円もの財源が不足しているだけに、年金改革はどうあっても(与党であっても)バラ色にはならない。だから、選挙の争点にしてしまうと、政党はその厳しい現実を国民に正直に話すと票が減ると恐れ、甘い改革案やバラマキ策をぶち上げる。そうなれば、目先はよくても、長期的には年金財政はさらに悪化する。>
つまり財源がないのだから、選挙の一過性の政争ではなく、与野党を問わず国会で議論すべしと云うものだ。
 
では年金問題の争点はなにか?
それは、財源である。
自民党は、財源はないから経済発展<アベノミクス効果>に期待するしかないと胸を張る。ますます国民格差が広がり、年金問題は解決されない夢物語である。

対して野党は、<アベノミクス効果>などありえないから、それよりも地道に<企業・富裕層の税率引き上げ><446兆円にもなる企業の内部留保への課税><公共投資・予算の圧縮(減額)>により福祉関連財源をねん出する。更には、国民年金と厚生年金を一体化させ、国民年金支給額を引き上げることで、国民の不安解消を計れと進言する。
 
自民党は企業・富裕層がスポンサーだから、野党の案に乗ることはない。
こうして未来永劫に財源が無いという自民党政権が継続する中で、将来の年金不安はますます強まり、若者の年金不払い者が増加した。
年金支給額はスライドして減額する一方となる。年金制度は下がる一方で破綻しないが、国民生活は破綻の道を突き進むことになる。

自公安倍政権の政策は、
<国民は一生涯をアリのように働き続け、カネなどは天下の回りもの。使うことで経済は活性化する。キリギリスになれば生活保護で救う>と云ったものだ。
この発想は、親から譲りうけた資産配当で、年金なしでも暮らせる麻生太郎の持論であり、安倍晋三も麻生に金融政策を頼っている。
こんな金銭感覚の連中に政治を任しておけないから、野党には、大いに政策論争を行って欲しいものだ。
将来の日本は生活保護が異常に膨らみ、財政赤字で破綻するだろう。
働き方改革などと云うが、生涯を苦役に暮らす庶民。富裕層は<社長号>の豪華ヨットと世界中の別荘で優雅に暮らす。新婚旅行は宇宙遊泳だとどこかの成金社長はカネをばらまいている。
こんな二極分化する世界が自民党の理想社会のようだ。
 
かくして自公の選挙スローガンは・・・・・
臭いものには蓋をしろ!!!
知られては困る事実は、国民に隠蔽せよ!!!!
野党政権は悪夢だとのPTSDを国民に植えつけろ!!!!
国民の足を投票所から遠避けよ!!!

これでいいのだろうか??????????????

真実が知りたい
 
昼帯バラエティに坂上忍がMCを務めるバイキングと云う番組がある。
時々、他チャンネルが面白くないと切り替えてみるが、実に下らない
政治から芸能までニュースを話題に、タレントたちが意見らしきものを述べるものだが、聴いていて参考になる話はない。
坂上忍の意向に沿わないと喧嘩になるから、適当に茶化してごまかすタレントばかりである。骨のあるタレントは、坂上に排除され、イエスマンだけが雛壇を飾っている。
 
昨日も、金融庁の2000万円年金問題を取り上げていたが、結論は与党も野党もだらしない。特に対案を出さず、参院選で自民を攻撃するために騒ぎたてる野党がおかしいと、坂上は矛先を向けていた。
特にミッツ・マングローブなるタレントが、薄っぺらの知識で野党攻撃をリードしていた。坂上忍はこの論調を軸に政治を茶化すように進行させていた。
マスコミが政治を風刺するのは痛快だが、問題の本質を深耕することなく、、野党批判に問題をすり替へ面白がる坂上忍は、私には不愉快なタレントのNO1である。
 
そもそも論だが、年金問題は存在するから問題なのだ。野党も与党も悪いと両成敗して済むことではない。
100年安心?・・・・冗談じゃないぜ。麻生のように年金に頼らずとも、受給しているかどうかも知らない富豪に分かるはずがない。
 
国民に不安と誤解を与えるから、報告書は不適正だ・・・・だから受け取らない・・・・誤解でもない現実のケーススタディ―ではないか。
政治が解決しなければならぬ課題そのものを提起している。
年金制度は、マクロスライドで、給付金が下がる仕組みだから制度は安心だとしても、その下がった年金では生活費が不足する。ほとんどの年金受給者は、そのように理解している。
安倍政権の臭いものには蓋をする隠蔽体質は、全て暴露されてきた。
最近では、イージス・アショアンの候補地選定でデータ―の書き換えと、人体への影響(レーダー照射で体温上昇が生じる)が明らかになった。
 
麻生は、今回の試算は平均値だから実態とは異なるというが、問題をすり替えている。平均値でさえ、2000万円以上不足し、平均値以下ではさらに不足すると、このデータ―から読み取るべきではないのか?
 
退職金2千万円以上貰える企業労働者は、かろうじてこの試算の平均値と思われ、年金と蓄えで生涯はなんとか暮らせるセーフティーゾーンである。
国が調査し、公表すべきは、こんな平均的な国民がどれほどいるのか?を明確にすべきである。
自助努力で年金を補える国民は問題ないが、補えない国民はどうなるのか?
国民の半数以上が不足し、生活困難者となると私は予想している。自公政権は、国民の半数を問題ないと切捨てる政権か?
麻生太郎は、カネは天下の周りもの。使うものだというが、それは金持ちのセリフで、庶民は使いたくともカネは回ってこない。株なんか持ってないから配当では暮らせないのだ。アホノミクスで潤ったのは金持ちだけである。
 
国民の不安を解消するなら、正確な国民生活のデータ―を国が収集し、国民に公表し、対策を示すことではないのか?
立憲民主党のミスター年金・長妻昭は、プライムニュースで年金改革の具体的な素案を示していた。問題は財源だが、それを解明するためのデーター開示を安倍政権が拒んでいる。
国会で与野党が真剣に年金議論をするためには、正確な実態調査のデーターが必要だ。
事実を国民に知らせず、隠蔽してきた安倍政権。
霞が関には安倍政権下で隠されてきた闇のデーターが眠っているはずである。
闇を暴き、正確なデーターを基にした政策を打ち立てられるのは野党政権しかない。と私は思う。
野党批判でお茶を濁すことなく、国民の真実を私は知りたい。

yahooが終了するため、ライブドアさんに移行しました。

引き続き、<団塊の来し方行く末>をよろしくお願いします

飛んで火にいる夏の虫
 
安倍晋三のイラン訪問中に、中東ホルムズ海峡近くのオマーン沖で日本などのタンカー2隻が攻撃を受けた。
アメリカは、イランがやったと攻撃し、イランは米国との戦争を望む勢力の仕業だと、あんにサウジの関与を非難する。
真相はやぶの中で、一方的にアメリカの主張を鵜呑みにはできない。
 
アメリカは、過去の戦争でも、ベトナム・イラン・イラク・リビアででっち上げの偽情報を流し、戦争開始の正当化を行ってきた暗黒の歴史がある。
アメリカは、中東において、イスラエルとサウジを支援してきた。そこに敵対するのがイランで、中東和平にはイランを排除するしかないと決め込んでいる。
 
タンカーを攻撃する動機は、どちらかと云えば、戦争を仕掛けたいアメリカにあるようだ。
ポンペオ米国務長官は13日の記者会見で、安倍首相がイランを訪問中に襲撃が起きたことを踏まえ、「イラン政府は日本を侮辱した」と強く非難している。大きなお世話である。日本政府はイランを非難していないのだ。
イラン・アメリカの和平の橋渡しを狙う日本が、この攻撃に怒り、反イランを鮮明にすれば、アメリカは戦争を仕掛けやすくなるうえに、戦争となれば日本の自衛隊のホルムズ海峡派遣・後方支援も大義名分ができる。
 
一方でイラン側に、タンカー攻撃の動機やメリットは考えにくい。ハメイニ師は安倍晋三との会談で、信用できないトランプに会う意思は全くないと日本の介入を拒否したが、タンカーを攻撃してまで安倍晋三を侮辱するだろうか。
 
そもそも、安倍晋三のイラン訪問は、イラン政府の要請に基づくもので、呼んでおいて侮辱するほど失礼な国だろうか。
イランは日本に対して、アメリカ追従外交をやめ、原油輸入の再開と経済封鎖解除を求めている。日本がイラクの友好国だと言いながら、トランプの手先で動くことに不信感を持つのは当たり前だ。
だからと言って、警告の意味で、安倍滞在中に日本のタンカー攻撃をするほどの単細胞の国民ではない。中東では一番歴史もあり、教育程度も、誇りも高い旧ペルシャ帝国である。私には、アラブ人より信用できる民族だ。
 
アメリカは、磁石式の機雷でタンカーは攻撃されたというが、航行中の動いているタンカーに、小型船が近づき機雷を装着するのは至難の業だそうだ。時限式の機雷が装着されたとすれば、サウジ停泊時だと推測される。
日本がイランと親密になっては困る勢力の仕業だとすれば、イラン以外の親米勢力の仕業だと考えるのが自然だろう。
 
アメリカ、とりわけトランプの中東政策は、感情向きだしで、私には理性も知性もない常軌を逸したものとしか思えない。
安倍晋三からイラン訪問の打診を受けたトランプは、経済封鎖を解かないことを条件に、ホメイニ師との直接会談の橋渡しができるなら歓迎だとでも安倍晋三に答えたのだろう。
安倍晋三は、北朝鮮の金正恩・トランプ会談を成功させた韓国の文在寅さながらに、いそいそと出かけたが何の成果も上がらなかった。
 
土台、自分の権力の持続だけしか考えていない独裁者の金正恩と、正統派イスラム教をサウジと競い合うイランとでは、土性骨の座り方が違う。
中東問題は、一神教が生死を掛けて覇権を争う戦いである。
なあなあと曖昧に、仲良く暮らすことを国是とする多神教の日本では考えられない世界だと思う。
 
日本は安倍政権になったからは、あまりにもアメリカ一辺倒に偏り過ぎている。
特にトランプのような知性のかけらもない人物に取り入り、得意満面の安倍晋三は、早晩、韓国の文在寅のように、トランプからも使い捨てにされ、国際社会から四面楚歌の憂き目にあうだろう。
私の前々からの持論だが、日本は中東問題には拘わらないことである。
イスラエル・アラブ・イラン・イラク・パレスチナ・・・どこにも加担せず、中立を守る。もちろん経済封鎖にも加わらない。それを外交方針とすべきでははないか。
 
飛んで火にいる夏の虫。
トランプの使い走りに動く安倍晋三君は、手ぶらで帰国したばかりか、少しは期待していたイラン国民からは、経済封鎖解除の土産もなく、失望の恨みすら聞こえてくる。

自公政権は日本を沈没させる
 
選挙が近づくと、露骨な野党批判が横行する。
目的は、アンチ自民党票を棄権行動に駆り立てることにある。投票率が低ければ低いほど、自公政権は安泰だからだ。
 
金融庁の老後資金二千万円不足答申でも、騒ぎ立てる野党がおかしいと野党攻撃する。国民はそれくらい不足しているのは100も承知で、対策を立てているから騒ぐなと云うのだ。。
選挙目当てで騒ぐ野党は国民を舐めるんじゃあないとは、長谷川 幸洋なる自民党お抱えジャーナリストの論評だ。
 
確かに、私のように大企業に就職し、定年まで勤めあげた団塊世代の仲間たちは、年金不足を予測し、預貯金の取り崩しで生活を維持している。
20年前には、退職金・年金併せて老後に7千万円も必要で、その当時から3千万円くらいの預貯金が奨励されていた記憶が残る。
長谷川 幸洋66歳は、慶応大卒だ。彼の仲間では、今回の騒動であたふたするものはいないだろう。
 
長谷川は、<100年安心の年金はウソだった>と責める野党がおかしいと非難するが、<100年安心>こそ、自公政権が選挙で国民を騙したスローガンなのを忘れてはならない。
 
100年安心なのは、マクロ経済スライド条項を導入した年金制度であって、国民の老後の生活が安心できる保証ではない。
ありていに言えば、マクロ経済スライドとは、<年金収入の範囲内で給付を行う<という方式で、年金は年ごとに減額される運命にある。
 
現状の60歳の年金で、90歳までに二千万円不足するとすれば、現役世代の40から50歳代が年金受給するころには、年金が現状より3割から4割は減額されると予想されている。
つまり、現役世代は、将来の年金不足に備えて三千万円以上を蓄えないと老後の安泰は保障出来ない。
 
しかし世間では、富士通の45歳定年が報道され、大企業内の失業者が急増している。それは電子化が進む銀行業界も同じである。
45歳は子育ての真っ最中で、かつ購入したての新居の借金返済にも追われている。
いくら退職金を上乗せされても、第二の就職先の賃金は大幅に下がるし、60歳までには退職金も消えてしまうだろう。
まともに大企業に勤めていても、現役世代の老後不安は拡大するばかりである。
大企業でさえ、こんな状況なのに、就職氷河期の団塊ジュニア世代で、中小企業の正規雇用者などは資産形成の対策など及びもつかない現状にある。ましてや非正規労働者などはその日暮らしで将来など考える余裕すらない。
100年安心などと現実から目をそらして、国民を騙しているのは自公政権だと私は思う。
 
これを機に、総合的な国民の生活安心政策を徹底して国会で議論してほしいものだ。
理想とすべきは、資産形成などしなくても、老後の生活が保障される国家である。
資産形成におカネを回せと云うなら、子育て費用(学費・食費など)は大学まで全て無償化する事。現役世代の負担を軽くすれば、資産形成に余裕もできる。
その上で、抜本的に年金制度を改善することである。
 
そのためには、抜本的な税制改革が必要で、大企業・富裕層の負担を重くするしか財源は出てこない。
それができるのは、野党政権に期待するしかない。自公では富裕層の懐に手を突っ込むことなどできないからだ。

なぜ自公政権は事実を隠蔽するのか?
 
麻生太郎金融担当相は,金融庁の審議会が老後の30年間で2000万円が不足するという報告書を受け取らないと前代未聞の発表を行った。
理由は、世間に著しい不安と誤解を与えており、これまでの政府の政策スタンスとも異なるというものだ。
政府の政策スタンスってなに?資産形成しなくても老後は安泰だとでも・・・・。.それとも政府の意向を忖度して、データーを捏造しろとでも言いたいのか?

自民党も、公明党もあたふたと火消しに懸命である。
自民党の二階俊博幹事長は金融庁に厳重抗議し、公明党・山口那津男代表は、聞いてもいないし、政調会長も聞いてない。金融庁には猛省を促したい、などとトンチンカンなコメントを発する始末である。
報告書は、金融庁の審議会の下に設置された有識者によるワーキンググループが試算したもので、通常はこのあと、審議会の総会で了承され、担当大臣に報告される手順となっていた。
内容は、現状の公的年金(国民年金・厚生年金)受給者の平均値で計算すると、毎月5万5千円の赤字が生じる。60~90歳までの30年間で約2千万円を用意しないと老後は安泰でないとするものだ。
数値は捏造されたものでもなく、政府が公表したデータ―を根拠としている。世間に誤解を与えるものでもなく、年金で老後の生活が安心などと信じている国民などいないだろう。
現実を直視せず、架空のバラ色の将来を演じてみせてきた自公政権は、いまさら安倍政権に<不都合な真実>が参院選挙前に公表されては困る。そこで真実を暴露した金融庁に八つ当たりした挙句に、猛省しろと迫るのである。
猛省すべきは、先行き見通しのない年金を、100年安心と国民を騙してきた自公政権であり、金融庁ではない。
問われるべきは、安倍政権の内政の柱である<社会福祉と税の一体改革>である。社会福祉と税制改革を進め、財政健全化を図ることが、この内閣のスローガンだった。
ところが、どれをとっても具体的な政策は一つもない。
苦肉の策が<働き方改革>と称する一生涯、死ぬまで労働漬けによる年金給付の先延ばしであった。
確かに死ぬまで働き詰めの人生なら、年金など必要ないし、国も税金をつぎ込むこともない。一石二鳥のアイデアだが、それが<社会福祉と税の一体改革>だというから恐れ入る。
金融庁の2千万円不足データーは、国民の約4割に当たる一般的な年金受給者で、すでに老後の資産形成で平均2千500万円の貯蓄を蓄えている中間層である。ゆえに資産形成は、投資に回して利殖しろと結論づける。
この団塊世代の中間層は、年金が不足するのを20年も前から予測していたから、それなりの資産の蓄えがある。今更、金融庁に云われなくたって準備は出来ている年代である。それに今さら利殖に励めと言われても遅すぎる。
政治が目をそらしてはいけない現実とは何か?
年金の平均値にも満たず、老後の蓄えもなく、資産形成したくとも余裕のない国民が6割もいる事実である。
その救済策が生活保護だが、年々高齢者受給が増加する一方で、国民年金受給者の給付金額より上回る逆転現象が生じている。国民年金者の方が生活保護者より苦しい生活を強いられている。
なまじ国民年金を払い続けるより、不払いで生活保護を受けた方が、老後が安泰なんて現象を自公政権は見て見ぬふりをしてきた。
変えるべき第一は、国民年金を厚生年金並みに引き上げる対策である。
そこで初めて2千万円不測の話しが生きて来る。現状では、そこまで未達の国民が大多数だから、不安が広がると困るのだ。
つまり非正規労働者であっても、自営業・農家であっても、厚生年金並みの年金支給が受けられる制度にする。それが政治家の課題ではないのか?自民党は、なぜ<不都合な事実>を隠蔽したがるのか?
福祉と年金対策には、抜本的な税制改革なくしてはありえない。
端的に言えば、企業や富裕層の税を高くし、貧困層の福祉対策に回すことしかない。
ところが自民党の政策は、富裕層や企業への優遇税制を優先してきた。
それが<アベノミクス>であり、金持と企業が豊かになれば、おカネは天から自然と降ってきて庶民も潤う。税収も増えるから財政健全化につながる。福祉にもおカネが回せるというものだった。
今さら富裕層や企業への課税強化などすれば、<アベノミクス>の失敗を根底から認める経済政策となる。
アベノミクス効果を信じた庶民が、二千万円なければ老後は安泰ではないと急に言われたって、国民の6割は貯蓄や資産形成に回せる余裕などどこにもないのだ。
安倍に騙されたと気付いた庶民の6割の浮動票が自公に反旗を翻し、投票所に向かったらどうなるか?
自公としては、徹底的に事実を隠蔽するしかないのだろう。
金持・大企業優先を党是とする自民党では、福祉優先の税制改革など未来永劫にできない。
福祉とは、救済を求めるものへの支援である。
つまり資本主義社会では、おカネを持たない国民を政治がどう救済するかである。
ところが自民党は、富裕層からカネをむしり取る政策は出来ない。財界と富裕層がスポンサーの政党だからである。
そこでカネのない庶民は、生涯、馬車馬のように働きづめの人生を送ることが、多様化した社会の働き方改革の美徳だと、国民にムチを打つ政策に出た。

働くことは美徳だろうか?美学だろうか?それとも美意識か?
人生を楽しむために働いて報酬を得る。
高い税金や年金を払っても、高福祉が期待できる国だから安心して貯蓄なしでも将来不安はない。それが西洋流の生き方のようだ。
日本流の美意識に酔いしれる自民党では、考えられない発想である。
これからの日本は、自民党的<日本の美徳>から発想を転換させないと、人生を楽しめず、働くことだけで一生を終える国民だらけになるだろう。
私は自民党に支えられる富裕層ではない。
かといって、救済を求める貧困層でもない。
貧困層を助けるほどの余裕はないが、何とか自立した年金生活者である。
ゆえに私は、金持優遇税制を是正することを公約にする立憲民主党を応援したい。豊かな人生を過ごしたいから・・・・・。

早期発見・早期治療
 
世に引きこもりは、100万人もいると報道されていた。中学生以上だとすれば100人に一人の割合である。
児童相談所・生活補助・障碍者福祉・老人介護は、それなりに国・地方行政の救援機関が設けられ、少ないながらも予算処置がある。
しかし、引きこもり対策は、厚生労働省の肝いりで、各都道府県・政令指定都市に一か所の「ひきこもり地域支援センター」が設置されているとは言え、ケースワーカーなどの専門スタッフの養成段階にあり、問題解決には程遠いようだ。
 
引きこもりは、厚生省が指針に掲げるように生活困窮者自立支援制度との連携も重要だが、生活困窮はおカネで解消されても、自立には程遠く、引きこもりの心の病から解放するのは至難の業である。
 
そもそも、おカネに困らない中流家庭以上だから、家庭内暴力とか、引きこもり現象が多発しているのではないか?
例えば、親が事業を営み、親の会社にいつでも就労できる環境なのに引き籠る例も多い。別におカネに困っているわけではないから引きこもれるのだ。
食うに困らないから、自儘な生き方ができる。
その日暮らしで、6畳一間の貧困家庭なら、引きこもる部屋すらない。自立して働くしか道はない。
一人一人に子供部屋など与える余裕などない時代は、引きこもるとしても押し入れに閉じこもるしかなかった。そこは布団部屋だから、引きずり出される運命が待っていた。
引きこもりの家庭は、親が成人になった以降も小遣いを与えるから、余計に自立できないのではないか?
 
公的支援やサポートはむろん重要だが、引きこもりを抱える家族同士が支え合う自助・共助のネットワークづくりが問題解決の早道のような気がする。
悩みを抱え合う家庭同志がお互いに知恵を出し合い、公的サポーターが支援する。
先ずは、悩みを抱え込まない対策と、問題を抱える家庭同士だから共有できる問題解決策も見つかるに違いない。
問題点が明確になれば、解決策は必ずある。
何故、引きこもりになったのかが理解できないから、解決策が見つからない。
幼児・児童虐待が児童相談所の訪問支援では解決できない様に、引きこもりは、それ以上に訪問支援では解決できない。就労支援と云っても、本人が働く意欲を失っているから、閉じこもった部屋から引き出すのは難しい。
 
では、成人以降の引きこもりはどうしたらいいのか?
正直なところ、途方に暮れるばかりで、私には智慧が湧いてこない。
ただ私の経験では、子供に一人一人の独立した部屋を与えないことだと思う。
男兄弟3人が一部屋で過ごした方は、今でも兄弟仲がよく、互いに助け合って老後も暮らしている。
こうした子供時代の住環境が大切ではないだろうか?
病気は、かかる前の予防が大切で、病気になれば、専門家に任すしかないだろう。
ましてや中年以降の引きこもりの特効薬はないみたいだ。早期発見・早期治療こそが、全ての病を完治させる妙薬ではないだろうか。
 
ところで、最近、周囲に前立腺がんが多くなった。心配なので前立腺がん検査(PSA)を受けてみた。値は2.5で、全くがンの心配はないと判定された。腎臓・肝臓の値も正常値である。4以上だと要注意で、7以上だと直ちに専門医に受診を勧められる。
当面は心配なく酒が飲めるのがありがたい。

八幡平34日いい湯だね
 
最近は温泉三連泊の旅を選ぶことが多くなった。
ほとんどの観光地は訪れたし、せわしなくついて回るのも億劫である。
温泉旅行と言っても、歓楽街のある温泉地はどこも寂れて物悲しい。
隠れた名湯にゆっくりと浸かるツアーは老人向きで人気がある。
今回も最高齢は92歳と8カ月、80歳以上なんてざらであり、72歳なんて若造である。
 
秘湯と云えば東北に限る。何より連泊しても安いのが魅力である。
今回は盛岡を拠点に5か所の温泉地に分散するツアーである。
安比高原・田沢湖・八幡平・繋温泉など5か所の旅館・ホテルを選べるが、宿泊施設でツアー料金も異なる。
前回は繋温泉に連泊Ⅼたので、今回は八幡平マウンテン・スパ・リゾートホテルの5万4千円に泊まることにした。
 
ホテルの正面に八幡平の山並みを一望し、裏手は岩手山のスキー場である。
まさにリゾートに相応しい景観と、整備された森林公園が隣接し、時には熊も出没するらしい。折から春セミが森を震わすように鳴き、カッコウやウグイスの声を吹き消すくらいである。
柏の香りのような森の空気は清浄この上なく、癒されるってもんじゃない。身も心も洗われる。
白く混濁した硫黄温泉はむろんかけ流し。八幡平を眺めながらの露天風呂さえあればもう何もいらない。
 
マウンテン・リゾートなので食事に海のものは出ない。山菜が豊富なのと、蕎麦が美味い。
夕食はメインとビュッフの混合スタイル.高級食材はないが、地元の食材を使ったシェフお手製でどれも美味しかった。
蕎麦が隠れ名物らしく、目の前で揚げてくれる山菜てんぷらは、日替わり3種で胃もたれもない。
 
部屋は2ベットに、ソファーベットを広げると5人が宿泊できる。施設は古いが清潔である。ただ室内風呂と洗面・トイレが一体で狭いのが難点だ。
冬のスキーシーズンが最盛期だそうだが、夏のラクビー合宿にも利用されるという。専用のラクビー場は、フカフカの緑のじゅうたんのように整備されていた。
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二日目は、バスで八幡平山頂へ。山道は雪が残って滑りやすく、なんとかドラゴンアイの池までたどり着く。
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雪が積もった池が、春になると周囲が丸く溶け、真ん中が白く残る。やがてその雪の真ん中が解け、黒い瞳のようになるのでドラゴンアイと呼ぶそうだ。
センターが抜け落ちるにはまだ1週間ばかり早いみたいだが、雨でも降れば、すっぽり抜けるようだ。
真ん中が抜けると、こんなブルーの瞳になる。
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山頂から徒歩30分ほど下ったところに、東北最高地点の藤七温泉がある。
山体の亀裂の谷に沿って温泉が湧きだし、10ほどの露天風呂が傾斜に沿って並んでいる。湯はブクブクと足元から湧き出していて、すのこが敷いてあるが、半分は朽ちて泥の中から湧く温泉で尻が熱い。雪渓を見ながらの露天風呂は遮るものもなく、開放感抜群。白濁の度合いは、まるでドブロクである。
男女混浴で、湯浴衣の女性客も多い。中にはバスタオルで前だけ覆い、後姿はスッポンポンの女性もいるが、緑内障の私の眼には年齢も定かではない。
燦燦と降り注ぐ太陽の下で、裸を晒すのは心地よい。日本は混浴でなくっちゃ温泉じゃない。それにしても、大自然だから、女性の湯浴衣なんて禁止にすべきではないのか?着てる方が恥ずかしくなる。ここはヌーディスト温泉なのである。まあ…手拭い一つ持たずに入る爺さんには困ったもんだが・・・。
それと奇妙に感じたのは麦藁帽である。スッポンポンに麦藁帽姿は面白い。
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三日目は、無料のバスで盛岡に。
目的は冷麺である。前回は食堂苑。今回も目指したがあいにくの定休日。そばの大同苑で、3000円の前沢牛ランチセットを頼む。とろけるほど柔らかいが、分量はお試し程度。冷麺付きなので量は充分だが、肉だけだと寂しい。
 
フィトンチッドのオゾンをたっぷりと吸い込み、体からは硫黄温泉の匂いが今朝になっても消えない。
3年は余命が伸びた3泊4日の旅である。

白崎彩子・中村健吾 JAZZ ㏌ 国立 予報
 
 
NY在住のJAZZピアニスト 白崎彩子さんがNYに移り住んで20年になります。
毎年夏に帰国ツアーを行っていますが、今年も8月お盆の時期にツアーすることが決まりました。
 
昨年は初めて国立でもソロライブを企画し、遠くは関西からも、関東近郊からも駆け付けられ、大盛況でした。
 
今年は、ベース部門でスイング・ジャーナ誌、人気投票NO1の中村健吾さんとのディオ・ライブを行うことが決まりました。
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彩子さんとは渡米以前からの友人で、毎週月曜日に出演された御茶ノ水NARUのライブの後で友人のM君とともに食事するくらい仲の良いお付き合いをさせていただきました。
 
彼女は、東京芸大ピアノ科卒業後、プロのJAZZピアノストで活躍されていましたが、NY、マンハッタン音楽大学院に留学。その後はNYで結婚され、子育てとライブ活動を両立させ継続しています。
一昨年は、スイスのジャズフェスティバルに出演。夜のセッションに居合わせたマウリツオ・ポリーニのリクエストに応えて即興演奏し、絶賛されました。
今は上皇后となられた美智子さまの私的な演奏会にも招かれピアノ演奏を披露されたそうです。
 
中村健吾さんは、今やジャズ・ファンなら知らない方はモグリ。
名門バークリー音楽院を卒業後、ウイントン・マリサリスと共演するなど、渡辺貞夫カルテット、小曽根真カルテットなどに参加する日本を代表するベーシストです。
 
ジャズと云えば、夜間のライブですが、歳をとるとなかなか都心のライブには足が運べません。無理を云って。私の地元の国立でアフタヌーン・ライブをお願いしました。
 
日時 令和元年 8月 10日 土曜日
   開場 午後 2時30分
   開演 午後 3時 2セット 入れ替えなし)
   ティータイム・紅茶付き
料金 3,800円 (前売り3,500円)6月8日(土曜日)前売り開始
 
予約受付  メール youyuunoriyahoo.co.jp 
 お問い合わせ   真空管の音楽喫茶 EAST SIDE
                090-9968-4130
 
    場所 国立  わ・と・わ 国立市 中 2-17-2
 
企画 真空管の音楽喫茶 EAST SIDE
後援 国立真空管アンプ研究会
   EAST SIDE  ジャズ愛好会
50席限定、前売り完売が予想されますので、早めに予約が安全です。
 
わ・と・わ は、国立駅南口から大学通りに面し徒歩約10分ほど。
一橋大学西キャンパス正門を過ぎ、4・5分の大学通りに面した地下一階です。
佐野書院入り口信号機より三軒目です

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