団塊の来し方行く末

昭和22年団塊世代。 緑内障が進行し、誤字脱字・誤変換が多いブログですが、ご容赦ください。 オーディオ好きが高じて、定年後に音楽喫茶を開店して11年です。 ジャズ・オーディオ雑誌にも何度か掲載された音の良い隠れジャズ喫茶でしたが 2020.3月に閉店しました。長年のご愛顧に感謝申し上げます。

2016年10月

ふざけるな!!!レガシー神話
 
五輪施設のコンセプトに<後世に残るレガシー>と<アスリート・ファースト>なるお題目が飛び交っている。だがこの二つの言葉ほど、怪しい存在はない。
 
考えてみれば、1964年の東京五輪のメイン会場だった千駄ヶ谷の国立競技場は、いまどうなっているのか?それこそ復興した日本のシンボルだったはずである。それが、跡形もなく取り壊された。
誰にも相談なく、今回の五輪のために、さっさと取り壊し、新国立競技場をザハ氏の斬新的なデザインに決め、総工費は1300億円と試算していた。だがゼネコンが決定し、見直しを行ったところ3500億円まで膨らむことが判明する。ザハ氏には52億円の設計料(慰謝料?)を支払い、設計コンペを一括発注方式に切り替え、海外勢を排除したうえで、クマさんと大成建設提案のA案、約1500億円に決定した。
 
大体が、新国立競技場そのものが、無駄金である。なぜ1964年東京五輪のレガシーだった千駄ヶ谷国立競技場を活用する道を考えなかったのか?耐震補強し、仮設スタンドの増設をまず検討すべきであった。多く見積もっても500億円もあれば対応可能ではなかったのか?
その他の競技についても、前回の競技場の代々木や駒沢を改修し、最大に活用する方策をまず考えるべきだ。さすれば3兆円なんて膨大な経費を掛けることもなく、半分くらいで十分開催で来るはずである。観客席が不足なら、仮設のパブリック・ビューを増やし、愛好家が飲食をしながら楽しめばいいじゃないか?どうせ一回こっきりのお祭りである。
 
日本人は、<もったいない>精神があると言いながら、惜しげもなく施設を取り壊す。特に建築業界がからむ<箱もの>となれば、カネを湯水のごとく注ぎ込む。これは、日本経済が建設業を核にピラミッドのごとくカネを天から下々にバラまく<政官財>の癒着構造が出来上がっているからだ。
レガシーになる競技場なんてのは、建設業界がカネ儲けにデッチ上げる神話に過ぎない。レガシーというなら、1964年東京五輪の遺産を最大限に活用するのが日本人の誇りではないのか?
 
水泳の北島康介が、<既存施設の辰巳じゃできない>と反対し、その理由を、観客席の少なさ、既存施設の不備を指摘し、<五輪のみならずレガシーとしても(新会場が)必要だと考える>と現行通りの新施設建設を要望した。
辰巳の観客収容数は、現状で5035人である。ぞれを水球競技場に改修し、観客数を2万人まで増やす計画だ。
ともかく、辰巳は2万人まで収容できる大競技場に変身するらしい。
ところで、水球で2万人もの大観衆が5輪後も集まるだろうか?
現状の辰巳では水深が浅く、アスリートには不評なのだそうだ。それならいっそ、水深を深く改造し、水球と日程をズラせば、水泳競技と併用することは可能ではないのか?浮いたオカネはアスリート養成費に回すべきだとボクは思う。五輪を盛り上げるのは日本選手の活躍以外にない。施設ではないのだ。
北島よ。調子に乗って贅沢をいうな。と言いたい。
 
北島は、アスリート・ファーストの仮面をかぶって、新競技場建設を訴えたが、東京に国際大会が開ける水泳場が二つも必要だろうか?
アスリート。・ファーストというなら、選手育成の予算を増やし、幅広く全天候の水泳場を全国に増やすべきではないのか?
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五輪メダリストで活躍した松田丈志選手は、4歳のころから久世由美子コーチが私費で開設したビニールハウス改造の水泳教室で鍛えられ、27年間も苦楽を共にして育てられた。粗末な設備である。
東京一極集中ではなく、日本中に広くスポーツ振興予算を分配し、隠れ逸材を一流のアスリートに育てることがアスリート・ファーストではないのか?
 
<後世に残るレガシー>と<アスリート・ファースト>という美名のもとに、大規模な<箱もの>施設を建設したら、どうなるのか?
膨大な維持費が負の遺産(レガシー>となって、少子高齢化の日本を苦しめるだけではないのか。

今、全国で多くの公共施設が維持費不足で、雨漏り状態に陥り、取り壊しの運命に晒されている。
年に一度くらいしか埋まらない施設建設に巨大なカネを投じるのか?否か?小池百合子の手腕に委ねられている。だが、その小池が、盛んに<後世に残るレガシー>と<アスリート・ファースト>の鎧をまとい出したのは、いささか気にかかる。

第5回・国立真空管アンプ愛好会・300B聴き比べ
 
1025日、国立真空管アンプ愛好会の月例会が、EAST SIDEでおこなわれた。
今回のテーマは、真空管の王様300Bの聴き比べである。
会員が持ち寄った真空管の総額は、100万円を超えそうな貴重品と現行でも買える中国製とロシア球である。
⓵ Western Electric 300B (1960~70年代・USA
② Western Electric 300B (1980~90年代・USA
③ 岡谷オーディオトロン 300B (1970年代・日本)
④ 高槻 300B (現行品・日本)
⑤ Electric Harmoncs (現行・ロシア)
⑥ CR 300C (現行・中国)
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試聴に使用したアンプは、サンオーディオのキットを改造したもの。トランスはオールタムラだが、コンデンサーをヴィタミンQのオイルコンデンサーに交換し、6SN7のドライバー管は、300Bの本来の音色を生かすためにNFを掛けている。6S7のドライバー管は英国製のMullardのマッチドペアー。300Bはシングルで、NFはかけていないから、300B球の特性がそのまま生かされる。。
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音源はすべてアナログ盤とし、プレヤーはテクニクスSP10MKⅡにアームはfidelityresearch FR-64s。カートリッジは、SHURE V15 TYPEⅢ。針圧1.4グラム。これをプリアンプのMarantz7で増幅し、サンオーディオのパワーアンプに送る。
スピーカーは、音色の違いが鮮明なALTECバレンシアに。タンノイでは音の違いが明瞭に出ないからだ。
 
試聴に使用したレコード盤は、
前橋汀子のバイオリンでZigeunerweisenSONY 28AC 1638)からサンサーンの序奏とロンド・カプリチオーソ。バックは、小泉和裕指揮、東京都管弦楽団。1982年に松山市文化会館で収録されたものである。
これを上記の真空管の順番で、聞き比べてみた。
 
試聴者は、二期会所属声楽家のM氏。プロの音響エンジニアだったW氏。元プロの電気エンジニアのOh氏とOZ氏。それに単なるオーディオマニアの私の5名である。
 
肝心の試聴感ですが、総じていえば、300Bの音のカテゴリーとはこんな範疇に入るのかと理解することができ、基準となるWesternを大幅に外れるものはなかった。
といっても、メーカーによる音色の微妙な違いを、違いの分かる全員が感じ取ることができた。
声楽家のM氏によれば、マイクを通さない原音(装飾感のない)音は、Western90年代、岡谷オーディオトロンと、意外にも中国製の300Cが好評だった
音色の艶と張りは、元祖Westernに軍配を上げる。ボクも同意見であった。
同じWesternでも、60年代と90年代では内部の作りは全く同じなのだが、90年代の方は音色が硬めで、高域が伸びている感じがする。どちらが好みかと言えば、ボクには、音がまろやかで聞き疲れしない60年代に好印象を持った。元プロの音響エンジニアだったW氏は、メリハリのある90年代に魅力を感じたようだ。
国産では、今は製造していない岡谷が90年代のWesternに近い透明度の高い率直な音である。高槻は20万円近い高い球だが、同じお金をかけるなら、Westernを探すことをお勧めしたい。高槻は桐箱入りで高級品らしい装いだが、いささかコケ脅かしのような気がしてボクの趣味に合わない。音色は図太い音でジャズには合う。ボーカルは透明感にいささか欠け、マイクを通して唄った印象が強くでる。
良し悪しを別にして、元祖Westernに近い音の順番を付ければ、1位が日本製岡谷、2位が中国製300C3位はロシア300Bと。日本製高槻。3位以下は本家からは遠い音だと感じた。中国球は、音色的に意外にもWesternに近く、一番安いので、お値打ちだと感じた。ただし、中国球は、当たり外れがあるかもしれない。
 
試聴では、ちあきなおみの45回転EP盤<役者>と、ヴェルディーのレクイエムの声楽も聞き比べてみた。球により、声がズ太く聞こえたり、繊細に聞こえたり、音色の違いは明瞭に出てくる。マイクを通さない生音に近いのは、声楽家のM氏によれば、Western90年代と岡谷である。他は、声をオブラートで包んだようで、透明感がいまいち不足するように感じた。
とはいえ、300Bそのものが透明感あふれる球だから、こういった聞き比べでもしない限り、音色の違いは気にならないかもしれない。
 
最後に、貴重なWestern60年代の球に戻し、名録音で名高いTHREE BLIND MICE ジャズレコードから山本剛トリオの<MISTY>と、鈴木勲トリオの<BLOW UP>を掛けて散会する。
山本剛の澄み切った青空に届くような高音のピアノが心地よく響き、鈴木勲のベースとチェロの音がすさまじく耳に迫る。
怒涛のような音量がALTECから迫るのだが、一向に疲れることなく、艶やかで、品のよい音色に聞きほれるしかない。さすが名球の誉れ高いWesternだと脱帽である。
写真は、左が日本製高槻、右がWestern300B(90年代)
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小池百合子的な政治塾
 
小池百合子が、私設政経塾<希望の塾>と称して、4千人の塾生を公募している。応募者には論文を書かせ、合格通知を発送したというが、一体全体、不合格者がいるのだろうか?
しかも半年余りで、千人ほどの大ホールに日4回の講演を行い、合計6回の講義を行い、受講料は男性5万円、女性4万円、学生3万円なのだそうだ。
ざっと見積もっても、1億5千万円以上は稼ぎだせる<塾>に名を借りた政治資金パーティーではないのか?とボクは懐疑的である。
 
政経塾と言えば、松下幸之助が私費70億円を投じて開いた<松下政経塾>が開塾以来35年間で100名近い政治家を輩出している。しかも、入塾金・授業料は無料で、厳しく自己研鑽の日々を送るシステムを確立してきた。
松下幸之助が理想とするところは、幕末の吉田松陰が開いた松下村塾にあるようで、日本を担う人材育成に掛ける情熱には、ただただ頭が下がる思いである。
 
翻って、小池百合子の<希望の塾>はどうだろうか?
まっこと、浮ついた小池人気に悪乗した、さもしい政治資金集めの荒稼ぎとしか言いようがない企画である。
有料講演会と考えても、六回で5万円は高すぎる。しかも私塾と謳いながら、4千人も集めるのは政治家の人材育成というより、小池個人の政治後援会組織と考えた方がよさそうだ。
 
今では各大学で市民向けのオープンスクールが開講され、中には無料のものもたくさん見つけることができる。ここ一橋大学だって、年数回の無料のシンポジュームと公開討論会が兼松講堂で行われている。
ボクは小池百合子的政治行動には批判的だから、こんな企画に5万円もの無駄金を払う気はサラサラないが、世の中には、同調する人も多くいるのだから不思議なものである。

小池のようなやり方では、到底優れた人材が育成されるとは思えないから、これは詐欺師的資金集めの新手な手口と考えてよさそうだ。
嫌な世の中になってしまったものである。
 

時代は逆行している

フィリピン大統領のロドリゴ・ドゥテルテやアメリカ大統領候補のトランプが世にもてはやされる時代になってしまった。大衆迎合型で、民主主義を否定するかのような言動が大衆から受けるのだから,世の中、ナチスドイツのヒットラーまで逆戻りである。
日本だって、憲法を無視し、勝手な解釈で民主主義をネジ曲げる安倍晋三が安定した支持を得ているのだから、ドゥテルテやトランプをバカにしてはいられない。
 
自民党のおごりは今や頂点に達し、TPPの強行採決発言や、稲田朋美防衛相の大量の白紙領収書問題を、適法だと言い放つザマは、いかに国民が自民党政治家から愚弄されているかの証である。
 
それだけじゃない。富山県議で常習化していた政治資金の不正使用は、11人が辞職し、その実態は<詐欺>としか言いようがない呆れた内容である。正直に白状するのはいいが、その言い訳が、<老後の不安を感じて・・><私は酒とゴルフが好きなもので‥つい・・>とは開いた口がふさがらない。
東京都自民党都議連では、毎月の会合に銀座の高級スキヤキ店から弁当を調達し、政務調査費で落としたという。これらは、すべて我々の税金だから、政治家の矜持なんてものは微塵も感じられないのだ。舛添をケチで守銭奴とけなすなら、それはすべての自民党政治家にも当てはまる。
 
政治資金の不正利用は、地方から国会まで、全く野放しの状態で使いたい放題である。にもかかわらず、自民党と安倍晋三の支持率が落ちないのだから、日本の大衆の政治意識と知的感性を疑うしかない。
これには原因があって、既存の政治家は共産党から自民党までドングリの背比べ。おなじ駄目なら現状維持で自民党か?といった消極的な選択ではないだろうか?

天皇陛下の生前譲位
 
陛下の御意思で生前譲位が急浮上している。国はそのお心を尊重し、何らかの形で生前譲位を可能とする立法を成立させる構えでいるようだ。
 
以前にもこのブログで書かせていただいたが、天皇の国事行為を代行する<摂政>という制度があるから、ボクは皇太子を摂政とすることで事足りると考えている。
つまり、生まれながらに天皇となれば、生涯その肩書は消すことができない。それが世襲制の宿命である。
陛下が、<摂政>制度をなぜ活用しないのか?お気持ちを忖度することはできないが、憲法を順守するなら生前譲位は考えられないことだろう。ましてや安易で憲法違反の<特別立法>などは、天皇制の根幹を揺るがすものである。
 
そもそも論だが、第二次大戦の無条件降伏で明治憲法を改正する際に、当時の日本国政府と憲法学者が、もっとも心を砕いたのが<国体護持>であった。国体=天皇制の存続である。
天皇主権国家から国民主権国家に日本の<国体>の中身は革命的に変更されたが、天皇制は<象徴(日本のシンボル)>として維持されることになった。
そのシンボルのレガシーは、戦前と同じく、神代の時代から受け継がれた<天壌無窮の万世一系>の天皇制度であることに変わりはなかった。そのレガリアが三種の神器である。
戦前であれば、陛下が譲位を宣すれば、臣下がこれに異論をとなえることなどありえなかっただろう。主権は天皇にあったからだ。
 
では現行憲法では、どうだろうか?
憲法には譲位とか、退位について特に触れていない。
第1章第2条には、
(皇位の継承)
皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。
 
つまり<世襲> の条件を満たすならば<皇室典範>を改正し、国会の議決を得て、<生前譲位>は可能となる。
では、安倍晋三が考える<特別立法>により現天皇陛下一代に限る<生前譲位>は可能だろうか?
これは厳密に解釈すれば、憲法違反以外の何物でもない。憲法では、皇位継承は<皇室典範>の定めによると明確に定義されているからだ。<皇室典範>に寄らぬ<特別立法>など想定していない。
 
<特別立法>で生前譲位が可能となれば、時の権力者の意図で、気に入らぬ天皇の首のすげ替えが容易にできる先例となるだろう。<皇室典範>はお飾りだけで無用の長物となる。
 
安倍晋三は、憲法九条解釈もそうだったが、自分の意のままに憲法と憲法学者を無視し、圧倒的な自民党政権の威を借り<特別立法>を通すことで憲法違反をくり返すようになってきた。
このたびの生前譲位もそうである。陛下が安倍晋三の脅しに屈して、あのような<談話>を発したは思えぬが、<天壌無窮の万世一系>の天皇制の歴史の重さを考えるならば、軽々にその場限りの<特別立法>で<生前譲位>を可能とするなどは許されることではない。
 
天皇の地位は、第一条で
(天皇の地位、国民主権)
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く
 
と決められている。<生前譲位>は、憲法改正までは必要ないが、<この(天皇の)地位は、主権の存する日本国民の総意に基く>と憲法に規定されている以上は、<皇室典範>の改正案を国民に示し、国民の総意を問うための解散・総選挙を行うのが我が国のルールではないだろうか?
その上で、国民の総意を得て、国会で<皇室典範>を改正する。そのくらい丁寧な議論と立法手続きが必要な重要事項である。
憲法違反の<特別立法>で、国の根幹である<天皇位>を安易に<譲渡>可能とする立法などは、断じて行ってはならない。
 

オーディオの日々
 
ここ10日ばかり、スピーカーの間隔を広げるため、すべてのオーディオ機器の移動と、配線をし直す作業で、ブログを書く暇もなかった。
スピーカーを一組増したため、5系統のスピーカーを切り替え試聴可能とし、5系統のプリアンプ、5系統の入力切替セレクターを新たに導入した。パワーアンプは3系統のままです。
 
これだけあれば、ジャズ喫茶というより、オーディオ喫茶と呼んでもおかしくないような陣容である。とはいえ、これだけの機器を置くスペースもなく、当面はプリ2系統、パワー3系統、スピーカー5系統切り替えで運用するつもりでいます。むろんアンプはすべて真空管です。
 
プリアンプ
Marantz 7
LUXMAN CL35 Ⅲ
 
パワーアンプ
Marantz 8B
②サン オーディオ 300B (オイルコンデンサー交換)
③LEAK TL25 plus
④アブコ.・ラボ 45プッシュプル (ALL タムラトランス駆動)
QUAD Ⅱ  (③④⑤はバックアップ用)
 
スピーカー
ALTEC バレンシア (純正米国製 16Ω)
TANNOY Rヨーク (純正英国製)
③ハーベス HL コンパクト(英国製初期タイプ)
EMI DSL-529 (初期アルニコ タイプ、デッカ・デコラと同一ユニット)
RCA LC1 A (初期タイプ-貴重品)
 
入力
⓵プレ-ヤー:テクニクス SP10 MKⅡ 2
②アーム: 米国製GRAY【オイルダンプ】、FR64
③プレーヤー: YAMAHA 業務用 オイルダンプアーム付
④CD:SONY SACD-1
⑤カセット TEAC
なお、カートリッジは多数所有していますので、時々変えてます。
 
オーディオは、どこを換えても音色は変わります。優れた装置なら、どれを比べても遜色なく、音色の違いは、人それぞれの好みで決まるのではないかと思います。
 
EAST SIDEでは、組み合わせによる音色の違いを、セレクター切り替えで瞬時に行いますので、微妙な音色の違いはどなたでも体験できます。好みの音を発見してください。
開業8年目ですが、まだまだ究極の音には届いていません。皆様のご意見を参考に、日々努力しています。ぜひ一度、お出かけください。
 
なお、今後、置くスペースの関係から、徐々にオークションで整理する予定です。
RCA LC1A にご興味の方で、取りに来られる方には格安でお譲りします。なお箱は純正ではありません。
友人からお預かりした真空管が、各種100本以上あります。リストと価格を整理しますので、ご興味あればご来店ください。真空管テスト機で確認の上、お譲りします。

オーディオ・新しい仲間 DSL-529
 
EAST SIDE に新しい仲間が増えました。これぞ正真正銘のVintageと言ってよい英国EMI社製造のDSL-529というブックシェルフのスピーカーである。通称でアビーロード・モニターとも呼ばれ、ビートルズの最後の録音が行われたスタジオでモニターとして使用されたとも伝えられている。
スタジオ・モニターの真偽のほどは定かでないが、アビーロード・スタジオは、1931年にグラモフォン社により、古風なタウンハウスが録音スタジオに改築された。その後グラモフォン社はコロムビア・レコードと合併しEMIとなり、1970年代にアビーロード・スタジオと改名された。
改称された謂れは、ビートルズの最後のLP盤となった1969年発売のアビートロードである。このスタジオは、1960年代初期から中期にかけてビートルズ、クリフ・リチャード、シャドウズらの共同オーナースタジオに使用され、イギリス、ロックンロール界では伝説の名所と知られている。
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そこでモニターとして使用されたとスピーカーとすれば、ロックファンなら垂涎の的であるが、実際はモニタースピーカーのひとつに使用されたらしいとしかわかっていない。
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このスピーカーは、EMIレコード社の著名なディレクー、ウォルター・レッグが自社のレコードを家庭で最上の音で聴いてもらうために開発したもので、有名なデッカ・デコラのスピーカーにも採用されている。DSL-529は、これと同じユニットが組み込まれている。フロントネットは、真鍮が竹かごのように編み込まれ、スピーカーボックスの武骨さを優雅に隠すイギリスならではのセンスを感じる。
デッカ・デコラと言えば、その音のすばらしさもさることながら、優雅な家具調仕立ての格調あるたたずまいに圧倒される。かの五味康祐は、渡英した際、この音にほれ込み、後日、直輸入している。
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このスピーカーの詳細は、以下のHPを参照していただきたい。
<ビンテージ EMI DLS-529
 
ボクは国立の某氏宅でデッカ・デコラの音を数年前に聞いたことがある。
<デッカ デコラの音2>
 
その時、五味康祐ではないが、無性に所有欲を駆りたてられたが、定年後の年金暮らしにはとても手が出せる代物ではなかった。デコラは、スピーカーだけでなく、オーディオ装置一式がコンソールで一体に組み込まれ、しかもマフォガニーで仕上げられているからべらぼうに高い。ボクが必要とするのは、デコラの音である。デコラのアンプやプレーヤーはいらない。
 
今回、たまたまヤフオクで手ごろな値段で,初期型アルニコのDSL-529購入でき、我がEAST SIDEの仲間に加えることになった。何せ発売から60年も経っているから、それなりの経年劣化は仕方ない。程度はいい方だろう。
 
ところで肝心の音だが、宮廷のコンサートホールで聴くような適度な響きを持つ心地よい音色である。管楽器は明るく澄んだ伸びがあり、弦楽器も豊かなハーモニーを醸し出す。
音色的には、タンノイに共通するが、より明るく伸びやかである。
現代のスピーカーと違い、人間の耳に届く可聴帯しか周波数を発生させないから、気持ちよく聞こえる。
60年代初頭のレコードの音を当時の最高のスピーカーで再現するのがボクのオーディオ道である。これで英国スピーカーへの物欲は完結すると期待している。

なお、EAST SIDEでは、ALTECバレンシア、TANNOY Rヨーク、ハーベスHLコンパクトに加えて、今回のEMI DSL-529の4系統のスピーカーが切り替え試聴可能となりました。音色の違いをお楽しみください。
 

次の目的地は、<姥捨の棚田>見学。姥捨はスイッチバックして信州をのぼる篠ノ井線のために山腹に設けられた駅である。駅から千曲川を一望にする絶景がすばらしく、駅のベンチは線路を背にして絶景を眺めるように設えてある。変わった駅だ。
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棚田は全国各地で見られるが、姥捨の棚田も見事である。江戸中期に松代藩の肝煎りで地滑り地帯解消を兼ね、地中に水抜きの水路をめぐらし、その上に棚田を作ったそうだ。地元では観光名所にしたいらしく、お土産に棚田天日干しのお米を2合いただいた。美味しいコメだった。
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バスは最終目的地の南佐久・八ヶ岳へ。白駒池の紅葉が目的である。
この旅は半そでで十分だったが、白駒池は10度以下に冷え込んでいた。湖畔はなんとか紅葉が始まり、秋の風情を感じたが、あいにく雨に変わってしまった。
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八ヶ岳のふもとは稲刈り前の黄金色に染まり、雲海が花を添えてくれた。新宿に7時半帰着。今回の旅は、天候には恵まれなかったが、コストパフォーマンス抜群で文句なく楽しめた。

初秋の信州旅 1

 
秋を訪ねるには少し早い旅行だった。
夏に豪華北海道旅行をしたので、いささか手元不如意の秋になってしまった。どこか安いクラブツーリズムがないか探したら、トップシーズンには早い紅葉の一泊旅行を見つけた。お一人様22,900円のバスツアーだ。102日、新宿からトイレ付・足元ゆったりバスに乗り、信州を巡る旅に出かけた。
バスは上州道をひた走り、草津から志賀草津高原ルートへ。最高峰2172メートルの渋峠は霧の中から時折青空がのぞく。志賀高原の湖沼で写真タイム。志賀高原の木戸池周辺はまだ紅葉には早い。
志賀高原一沼に秋空が映り込み、これに紅葉が加われば申し分なかったのだが・・・
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この日のハイライトは、標高1770メートルの竜王山からアルプスの夕日と雲海をたっぷりと眺めるのが目玉だが、あいにくと山はすっぽりとガスの中。時折、ガスの中から、遠くに山がかすんで見えた。霧の中の山頂の<SORAテラス>で90分も日没を待つ。ハンモックがあったので30分のうたた寝。霧の空気がうまい。
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バスは一路、信州斑尾高原・斑尾東急リゾートホテルに向かう。なかなかゴージャズなリゾートホテルで、周囲はゴルフコースに囲まれ、スキーの専用ゲレンデ、5面のテニスコートなど、若ければ1週滞在しても飽きないだろう。夕食・朝食はバイキング。それほど目を見張るものはないが、ちゃんと料理した和洋中で満足する。何より飲み放題1350円は魅力的だった。
 
翌朝は8時出発。落差55メートルの苗名滝へ。豪雪の新潟県と長野県の県境を流れる関川は水量も豊かで、白く波立って流れている。柱状節理の断崖を削って流れ落ちる苗名滝は一見の価値があった。
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バスは妙高山を映すいもり池へ。ここは妙高山を影絵に写す絶景地らしいが池を水連が埋め尽くしていた。いもり池の由来は、木曽義仲が北陸に転戦する途中で、この地に駒を留め、給水しようとしたら、水を飲もうとする馬が驚きいなないた。、水空を覗くと、イモリが赤い腹を見せて群生していた。そこでイモリ池と名付けたそうだ。
ボクは南朝・後醍醐天皇が好きだから、木曽義仲とか楠木正成が足をとどめた土地となれば感慨もひとしおである。
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