いざ 北海道3
3泊4日の北海道の旅も最終日だ。
大雪山系旭岳を後に、富良野にひた走りである。
正午前に、美瑛町(びえいちょう)・四季の丘に到着。丘陵一面のお花畑である。トラックターに引かれた2両連結の荷台に揺られ、園内を一周する。
昼食は、富良野リゾート・オリカでサーロインステーキ。量も多く柔らかくておいしかったが、高齢の方は半分も残していた。もったいないけど、もらうわけにもいかない。誰も注文しなかったが、ボクは生ビールを頼む。オリカはゴルフ場も併設された眺めの素晴らしいホテル。食事は美味しかった。
食事中の雨も上がり、最後の休憩地、富良野のファーム富田まで10分もかからない。
ここは81年から放映された<北の国から>のモデルになった農場だとか。残念なことに、ボクたち夫婦はアメリカ駐在時代だったので映像は見ていない。
なんでも、苦心惨憺の末に富田農場のラベンダー栽培が順調になりだした頃、合成香料の開発で、ラベンダーオイルはまったく売れなくなってしまった。周辺の農場は栽培をあきらめ転作していく中、富田さん一人は、初心貫徹で頑張りぬいたそうだ。そこに<北の国から>で全国放映され、爆発的に観光客が押し寄せるようになったのだそうだ。それから30数年。今や世界中から観光客が押し寄せる一大リゾートになってしまった。
<一所懸命>とはこのことである。<永続とは力なり>、だがもし<北の国>で放映されなければ、富良野のラベンダーは全滅していただろう。人生なにが転機になるかわからない。諦めないことだ。
かくして、雨も降り出す中、札幌空港に夕刻到着。
札幌ラーメンと思ったが、空港内の回転寿司で最後の北海道海の幸を堪能した。回転ずしと言っても高級ネタばかりで一皿4~500円もする。札幌生ビールに、地酒の冷酒で乾杯。天候にも恵まれ、良い旅だった。雄大で、海よし。山よし。食事よし。その上に温泉も格別だから申し分ない。心が落ち着く土地である。また来てみたい。
掲載した写真は、すべてわたしが寫したものです。ご自由におつKじゃいください。