先週のことである。
【安倍政権は成長戦略に「労働者の停滞産業から成長産業への移動」(雇用の流動化)を掲げる。しかし「解雇規制が厳しく労働者の移動が進まない」として、規制改革会議は金銭解雇を柱とする雇用の規制緩和に関する意見書をまとめた。】という記事が掲載されていた。
かいつまんで言えば、【不当解雇された労働者が、職場復帰ではなく、金銭解雇を望めば、不当解雇は有効となる制度】である。欧州では【金銭解雇】は一般的に導入されているから、日本もそれに倣えと言うことらしい。
不当解雇を助長し、美しき日本の象徴であった【終身雇用・年功序列】を破壊する行為は、安倍晋三の【美しい日本】とか【日本を取り戻す】などの美辞麗句が空々しく聞こえる。
不当解雇をカネさえ払えば正当化でき、【成長産業の育成】に役立つなどと考えること自体、悪魔が考える悪知恵である。
この男の視点は、いつもそうだが国民目線ではなく、利益本位の資本家目線である。
安倍晋三は、不当解雇された労働者が、たやすく成長産業への鞍替え異動ができるとでも思っているのか?
【雇用の流動化を促進して成長産業へ移動】なんて言葉は、表看板に過ぎない絵空事事だ。企業が不当解雇するのは、それなりに事情がある。何らかの労働者側の個人的な事情があって、企業から見れば卵を産まないニワトリの存在になったからである。そんな個人的な問題を抱えた労働者が成長産業に再就職なんか容易にできるはずもない。世の中に再就職先が見つからない中高齢者が増大し、失業者が欧州並みに増えるだけのことだ。その結果は、格差がますます拡大し、社会に不満を抱えた犯罪も増えるだろう。
簡単に言えば、企業にとって邪魔者は、一時金さえ払えば、長引く訴訟に巻き込まれるリスクもなく、簡単にクビが切れる制度を安倍晋三は目論んでいるとしか評価できない。
雇用関係を考えると、労働者は常に弱者の立場である。弱者を守り、救済するのが政治の役割だとすれば、安倍晋三ほど真逆な政治家はいない。かつての自民党でも、これほど邪悪な心の人物は記憶にない。
【I AM NOT ABE】を掲げた古賀茂明がテレビから締め出されたいま、ボクたちは声を大にして、【I AM NOT ABE】をチマタから発したいものだ。
写真は、今日のツイター記事から連載。カネさえあれば選挙民の心も買える。自民党政治家の隠された本音です。
以下のパロディの記述の衣服・化粧品は、すべて小淵事務所の地元事務所の政党資金から出費されているそうです。ここまで愚弄されても、支持する選挙民はアホ通り越してパーですかね?