団塊の来し方行く末

昭和22年団塊世代。 緑内障が進行し、誤字脱字・誤変換が多いブログですが、ご容赦ください。 オーディオ好きが高じて、定年後に音楽喫茶を開店して11年です。 ジャズ・オーディオ雑誌にも何度か掲載された音の良い隠れジャズ喫茶でしたが 2020.3月に閉店しました。長年のご愛顧に感謝申し上げます。

2014年08月

昨日のことである。ボクは、真っ裸であわや乱闘寸前の危険なめに身をさらす羽目に陥ってしまった。
いつものように、開店前にスポーツクラブでひと風呂浴びていた最中に、その事件は起こった。ボクは緑内障の手術以来、医師から手洗いの励行と、洗顔・洗髪時には目をよく保護するように言い渡されていた。特に銭湯などの湯船はバイ菌のたまり場。間違っても顔など洗わぬように注意される。時々、洗いグマのように湯船で顔をゴシゴシ洗うご仁を見かけるが、あれはバッチいからやめた方がよい。
そこでボクは、入浴前には、入念に体を洗い、シャワーで洗剤をよく流してから湯船につかるように心がげていた。シャワーを浴びて、野天風呂に向かうと、サウナ室から汗まみれの男がボクの前を歩きだした。ボクはその男のすぐ後ろ歩き、野天風呂へ。するとその男は、汗まみれのままで、野天風呂にドボンと飛び込むではないか!!
(おいおい、止めてほしいな。汗だらけじゃないか・・)と ボクは心の中で呟いた。風呂につかりながら、ボクはその男に「サウナのあとは、シャワーか、掛け湯くらいしてから入ってよ。。」と云ってしまったのだ。
 
そのとたん・・・その男は瞬間湯沸かし器のごとく逆上し、逆ギレが始まった。
「冗談じゃねいやい!!俺はしっかり体を洗ってから、サウナに入る。だから体も汗も汚なかねいんだ!!。だからサウナ後でも汗なんか流すことはしねい!!てめいは、何さまなんだ!!
おめえだって、風呂の中で汗かくだろう。風呂っていうのは、汗だらけだ。嫌なら、おめいは、風呂に入る資格なんてねい。クラブ辞めて、さっさと出てけ!!!」
えらいケンマクである。
【風呂の中で汗かくのは当たり前だ!!】との男のロジックには、一瞬ボクも(うまいこというね)と感心してしまい、二の句が告げなかった。ボクが思わぬ男の逆襲にたじろいでいると、逆上した男は更に罵詈雑言をボクに浴びせかけるではないか。この瞬間湯沸かし器の逆ギレはエスカレートするばかり。つかみ掛からんばかりで言葉の速射砲をボクに浴びせ続ける。
男は、「だいたいな!!おめいみたいな奴こそ、体も洗わずに風呂に入るんだ!!見なくっても、オメイみていな奴はそうだ・・ウンヌン・・カンヌン・・」怒りはおさまない。
ボクは、「二人で話していてもラチあかないから、支配人の前で決着付けようよ。」と提案した。
男はますます逆上し「てめいが!!支配人をここに呼んで来い!!!。俺は正しいから、いかねゾ!!!」
周囲に二人ほど入浴者がいるが、触らぬ神にたたりなし。皆さん顔をそむけている。これ以上、このバカ男にかかわっていると、身の危険を感じるので、ボクは早々に野天風呂から退散した。
 
たしかに、風呂の中でも汗はかく。でもね。わざわざサウナのあとの脂ぎった汗を風呂に持ち込まなくってもいいじゃないか。みんなで使うんだから、少しでも清潔が保たれるようにお互い注意するのがマナーってもんじゃないか。
ボクは、サウナのあとは、シャワーを浴びるのが常識だと思っていた。この男のように、風呂の中で、サウナの汗は流すもの。それが常識だと思いこむ人がいるとは思わなかった。この男の常識からすれば、風呂の中でションベンしても汚なかあない。ションベンはおめいの体内を流れているんだから・・となりそうだ。
 
確かに汗に変わりはないかもしれない。
だが、サウナは強制的に体の新陳代謝を良くし、老廃物を汗として流し出すものだ。大汗は体の老廃物。なにも風呂に大量な汗を持ちこまなくってもいいじゃないか?
大汗を流さぬまま、ザブッと風呂に飛び込むのは、この男にとって、この上ない幸せなのかも知れない。だが不快に思う人が大多数なのだ。こんな男に、世の中のマナーを分からせる方法はないもんだろうか?

【 国連人種差別撤廃委員会は、在日韓国・朝鮮人らを標的としたヘイトスピーチと呼ばれる街宣活動に関して、「日本は司法レベルでの対応が不十分だ」と指摘し、これを法的に取り締まるため、刑法などの見直しを日本政府に求めた。また、関与した個人や団体を捜査し、必要な場合、起訴するよう勧告】
これを今朝の朝日新聞の一面では、日本のヘイトスピーチ規制は【世界の常識と落差あり】と、あたかも法規制が妥当だとばかりの論調で報道した。朝日のアホさ加減にはヘキヘキとさせられる。
 
法規制でしょうか?ボクは違うと瞬時に思ったのです。
ヘイトスピーチは、確かに【人種差別】にあたるものかも知れません。新大久保界隈の韓国への批判行動は、聴くところによれば過激で下品極まりないもの、さらにネトウヨ(ネット・右翼)と呼ばれるツイターも実際に横行しています。それもこれも、安倍晋三が総理になってから、輪をかけて過激な右翼が増えたような気もします。
ボクは、安倍晋三・田母神俊雄も好きになれないが、ネトウヨも好きになれない。でも、朝日もおかしいと感じている。と云って読売に代える気もない。ましてやサンケイなど論外だ。赤旗は【赤旗】と云う文字に違和感を覚えてしまう。むろん【聖教】も同じ違和感が生じる。なぜならボクは多神教の神道崇拝だから、一神教徒の一途さには付いていけないのだ。
 
日本政府は、法規制には及び腰。それは言論の自由に抵触するからとの理由です。9条(戦争放棄)解釈を閣議決定で自由に解釈改憲してしまう安倍晋三だから、憲法21条(表現の自由)だって、簡単にできるはず・・・ですが・・・昨今の韓国の排他的日本差別行動を見ると、鬱積する日本国民の不満に蓋をするような政策はとれないでしょう。
 
まあ、ボクは国粋主義的な観点から法規制すべきでないと言っているのではありません。
現行憲法は、徹底的な個人尊重です。個人の自由は、【明白かつ現在の危険】(clear and present danger)がある場合のみ規制出来る。と解釈されています。いわゆる【公共の福祉】と呼ばれる概念を具体的に示したものです。
たとえば過激な言論を野放しにしておくと、日本国民全般の生命・財産が冒されるような差し迫った危険が生じた場合のみ、日本国家は規制出来ることもありうる。一般的には公権力による強制的な【検閲】と呼ばれる統制です。
 
ヘイトスピーチは、確かに米国のKKK(Ku Klux Klanに似たものですが、白人優先主義のように、朝鮮人が日本人より劣っていると言った人種的差別とは違うもののように感じます。
もっと単純で幼稚で、多くの日本人の共感を得るものとは考えられません。言うならば<お前のかあちゃんデベソ!!!>って叫んでいるようなたぐいです。少数の跳ね上がりものは、いつの世でもいます。いずれ沈静化するでしょう。
もし、具体的な営業妨害があるいなら、威力業務妨害罪。個人の誹謗中傷なら名誉棄損罪。現行の刑法で十分対処可能です。
 
ヘイト問題の根源は、朴さんが日本人をヘイトする発言を繰り返すから。朴さんは、従軍慰安婦の大量強制連行は、日本国家による性の奴隷と世界に喧伝し、日本へ謝罪を求め続けています。
日本人の大半は、いらついています。
【朴さんね、従軍慰安婦はいたさ。それは当時の国際社会ではいわば当たりの出来事。国家による強制連行?それはどうかな?当時は、麻薬組織に似た闇の仲介人がいてさ、国家が関与しなくても性を商売にする売人がいたのさ。軍部は兵隊さんの性衝動のはけ口に、この組織を有効に活用して便宜を与えた。軍の中にはワルがいて売人から賄賂を貰い、商売を助けた奴もいるだろう。
だがね。歴史的事実で見ると、国家が強制的に性の奴隷狩りをおこなった事実は証明できていない・・・貧困が性の奴隷の供給源となり、朝鮮人に限らず、日本人、台湾人、満州、中国、ベトナム、タイ・・・強制連行しなくっても、需要を満たす供給が行われていた時代だった。】
 
国連人種差別撤廃委員会ってヒマなんだろうね。当たり障りのない日本へ勧告するよりもさ。中東のパレスチナ・イスラエル紛争、イルラム国の過激行動。あっちの方が根が深い差別問題で、毎日、死傷者が出ている。そっちをなんとかしてくれないかな?ボクはそう思うのである。

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ネット・オークションで競り落としたSP10MKⅡは、大阪在住の某氏が長年愛用していたものだった。
それを修理し、プレーヤーはLINNに変更したため、処分されたようだ。
送られたものを早速点検し、駆動に異常がない旨を出品者に連絡。合わせて不明点の問い合わせをメールですると懇切丁寧な対応をいただいた。
 
ネット・オークションは新品を買う訳ではないから、出品内容が詳しく記載されているか?過去の取引で評価に問題がないか?・・などをよく確認し、注意が必要だ。今回の出品者は他に展示されているオークションも少なく、すぐに個人の出品者だと分かった。けっこうオークションには専門業者が多いのだ。専門業者でも個人でも購入するリスクは同じだが、店を構えている業者で、評価もよいなら先ず安心できる。個人の場合は、事前に質問などして反応を確かめ、信頼できそうな方か判断を要する。リスクはあくまで購入者責任である。
ネット・オークションは時にして値打ちものが格安で手に入る。嵌まりだすと結構楽しいものだ。だが時にはクズも混じる。従って、損しても諦められる金額の範囲で落札すべきだろう。
 
ところで今回のテクニクスSP10MKⅡはどうだっただろうか。
結論を申せば、誠に大あたりの値打ちものが格安で入手できたと感謝感激である。昨夜は遅くまで、セッティングをし直し、音だしチックを行った。再度、防振対策と水平調整を念入りに行った。その結果かどうかわからないが、音が締まってきて、低音の切れと高音部の透明度が増したように感じる。
音の基本は【入口と出口】だ。すなわち、音を拾うプレーヤー部のカートリッジと、音を放出するスピーカーで決まるのだが、単なる駆動部であるターンテーブルは、縁の下の力持ち。ここがしっかりしていないと、音の安定性や密度がガラッと落ちるのだ。これはオーディオ遍歴を重ねないと理解できないだろう。むろん、アンプは心臓部だからおろそかにはできない。全体的なオーディオ・システムのバランスは重要だ。
ただし、部屋がしっかりしていなければ、どんな高価なものでも音は良くならない。普及品クラスのシステムで、BGM程度の音量でSACDを聴いても普通のCDとの差は出てこない。そこにSACDを導入しても宝の持ち腐れである。
 
うんちくはともかく、出品者の某氏からは、こんなメールをいただいた。
 
私も古希を向かえオーディオ、ハム他の趣味に励んでいます。今はLINNターンテーブルにサエク WE-407/23アームにオルトフォンSPUでジャズを楽しんでいます。
SP-10MkII
の回転故障は コンデンサー劣化 TR劣化、半田不良、モーターの
断線が有ります、配線図が入手しましたので 殆ど修理可能です。
落札頂きました SP-10は モーターは清掃 軸はチタンオイル 301封入 しています。電解及びフィルムコンデンサー全て交換しまして全ての半田直しの上清掃フラックス処理を施しています、その為末永く御愛用願えると思います。
櫻井様に落札頂き有りがたく存じます、又の機会に宜しくお願い申し上げます。 】
 
家がお近くなら、どんな音を楽しんでいるのか行って直にお聴きしたい気持ちにかられる。是非当店にも、上京の機会があればお立ちよりください。
 
写真は、調整完了したSP10MKⅡです。

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この日曜日は、突然の臨時休業でご迷惑をお掛けしました。
原因は店のエアコンからの水漏れでした。それ以外にも、LPプレーヤーの回転ムラが修正出来ず、ステレオ再生ができなくなったことも重なりました。
エアコンは昨日プロに直してもらい回復。直った途端の今日はエアコンいらずの涼しい朝です。
プレーヤーは、テクニクスの名機SP10MKⅡ。もう半世紀も前のダイレクト・ドライブ(DD)の代物ですが、いまだDDではこれを凌ぐプレーヤーはないといわれています。それが経年劣化でコンデンサーは危篤状態。IC基盤も御臨終のようです。メーカーのパナソニックも修理は受け付けていない。もはやお陀仏か?
 
このプレ-ヤーは、ターンテーブル本体のみ1969年に販売されたもので、当時8万2千円でした。別に7万数千円の専用のTechnics SH-10B3に取り付けています。このキャビネットは比重が大きく振動特性に優れた天然黒曜石と粘弾性材、さらにウッドベースの三重構造により、優れた無振動・無共振化を図っています。実際に、ボクは本来タブ‐とされるスピーカーボックスの上に置いても、全くピックアップからは不要な音を拾うことはありません。
いままで、デンオン・トーレンス・ガラードなど名だたるプレーヤーを使いましたが、これほど抑振性能が優れたキャビネットはなかった。
アームは、フェディリティー・リサーチのFR-66S。1977年当時12万円もする世界最高価格のアームでした。がっちりと頑丈でいて、動きは繊細なアームです。
ともかく、このシステムは、オーディオ全盛期に、日本人の拘りと、匠の技が合体された歴史的工芸品とも言える逸品です。それが・・・お陀仏か?・・・泣くに泣けない暗い気持ちで、日曜日は営業する気持ちも起こりませんでした。
 
先ずはターンテーブルの代替品がないか?インターネットで探しまくりました。リストア‐されたSP10MKⅡがネット・オークションにあります。なんとか、すがりつくライバルをけ落としゲット。今晩届く予定です。もし完動品なら思わぬ拾いものかも。当面はこれで問題なくなるといいのですが。
 
故障したターンテーブルは捨てるしかないのか?
ネットで【SP10修理】を検索しました。ありました・・・さすが名機です。【SP10修理専門工房】・・・でも・・電話しても応答なし。メールも二日しても返事がありません。3日目・・・なんとか電話が繋がりました。担当者が不在で、携帯から折り返し電話してもらいました。
<かくかく・・しかじか・・の状態ですが直りますか?>
<大丈夫直ります。SP10はコンデンサーが寿命で液漏れを起こしています。全数取り換え。IC基盤は在庫されています。分解修理・部品取り換え・ハンダ付けなどで約85千円くらい。それにストロボランプ取り換えに1万円。最大10万円くらい・・・修理は順番待ちなので2~3カ月見て下さい・・>
<むむ・・・10万ですか。実は10万くらいで別のを買おうかと悩んでいたんですが・・>
SP10はどれも寿命が尽きています。中古で買うより、直して生き返らす方を絶対にお勧めします・・>
<分かりました・・考えてまた電話します・・>とボクは電話を切った。
 
SP10MKⅡの代替はネットで購入したので、たぶん今の組み合わせで使えそうだ。ボクはバックアップ用に、最近まで発売されていたテクニクスのDJSL1200MKⅥかMKⅣを5・6万くらいで買おうか悩んでいた。
それでオーディオ・マニアのお客さん二人に電話して意見を伺った。お二人の御意見は期せずして一致していた。SL1200の付属アームは弱い。それより優れた現行システムを活かしてSP10を修理した方が絶対に後悔しないと・・・
確かに、このシステムが再生すれば、いまでも50万円以上はリセールバリューがある代物だ。それに完全にリストアーすればボクの寿命以上に長生きするだろう。ボクの迷いは消えた。修理しよう。名機を現在に生き返られて聴いていただくのが、ボクの店のポリシーなんだから・・・と。
写真は、分解したターンテーブルです。ここまでは簡単に取り外せます。でも目が悪いので義弟に外してもらいました。
 
PS
ネットオークションでセリ落ちしたSP10MKⅡの作動は全く正常でした。コンデンサーは全て交換し、点検済みとのことなので、安い買い物だったかもしれません。また出品者とも連絡をとり、40年間も大切に使われたものと判明。これで当面安心して営業できそうです。

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今年もハイビスカスの花が毎日咲いてくれます。ハイビスカスは南国の花。
これは冬越しした3年目の木です。冬越しは、剪定して丈をつめ、南向きの室内の窓際に置いておくだけ。室外では枯れてしまいます。7月から9月まで順番に毎日花を咲かせ続け、一日でしぼんでしまう可憐で華やかな花です。ともかく太陽が好きで、暑くっても涼しげに咲く、日本でいえば酔芙蓉のような大輪の花で好きです。
 
花屋さんに言わせると、「毎年咲かされると困るんだよね。商売にならない・・」とぼやかれます。南国の木なので冬越しは体力が落ちるのか、鉢植えなので栄養が不足するのか、4年目はあまり咲かなくなります。
 
ハイビスカスの似合う女性は?・・・思い浮ぶのは日野てる子さん。
1965年、二十歳の時の<夏の日の思い出>がミリオンセラーになり、ハワイアン歌手としてデビュー後2年でスターに昇りつめました。
ハワイアンが日本で流行って、バッキー白片なんかが、スチールギターやウクレレを弾いていたのはこのころまででしょうか?演歌に転向したマヒナなんかは生き残っていましたが。
 
日野てる子さんは、ハイビスカスの花のように、200899日。夏の日の終わりに63歳で短い一生を終えました。肺がんだそうです。
 
♪夏の思い出 恋しくて
  ♪ただ一人だけで 来てみたのよ・・・

8月24日(日)臨時休業
 
朝から点検したんですが、エアコンからの水漏れが止まらず、申し訳ありませんが
本日は、臨時休業致します。
 
また、プレーヤーのSP10MKⅡも昨日から回転むらが治らず、当面モノラルのみの営業なります。
 
早急に改善するように努力しますのでご容赦ください。
 

甲子園野球が始まった。アマチュア野球観戦が大好きなボクにとって、朝から晩まで楽しくてたまらない。
子供の頃は、黄金時代の西鉄の大ファンで、中西太・稲生和久を見るために、家の近くだった駒澤球場を本拠地とされた東映フライヤーズのナイター興業によく行ったものである。
当時の西鉄は黄金時代。名将三原監督率いる野武士野球は豪快そのものだった。大下・中西・豊田・玉造の中軸打線に、神様・仏様・稲尾様が守護神である。黄金期の巨人に勝るとも劣らぬ魅力あるチームだった。
対する東映は、岩本監督率いるこれまた野趣あふれるメンバー。主砲張本に熱血捕手の山本八郎、それにハワイ出身のラドラやスタンレー橋本が加わっていた。投手は土橋正幸。ボクの兄貴と同じ都立日本橋高校出身だったので記憶に残っている。
 
まだテレビ放映もされていない時代だったし、ボクが幼稚園時代の話だから、情報はラジオが頼りだった。たぶんオヤジも野球が好きだったのだろう。駒澤だけじゃなくて、後楽園球場も記憶に残っている。
後楽園の記憶は、ホット・ドッグである。あの頃はウンナーソーセイジか、魚肉ソーセージしかない無い時代だった。後楽園名物のホット・ドックはブタ肉?がたっぷりミンチされた大きなソーセージが丸のまま挟まれていた。これをボクは頬ばり、オヤジはビールでご機嫌だった。巨人の野球はあまり記憶にない。
その後も、入社した日本鋼管は都市対抗の常連で川崎代表として常勝を誇る強豪チームだった。お陰で後楽園には応援と称して会社を抜け出し、昼間から生ビール三昧の夏を過ごすことができた。その際には、あのホット・ドックを頬ばるのだが、子供のころの美味かった記憶とは程遠く不味く感じたものだ。
 
ボクには王・長嶋はあまり記憶になくって、川上哲治や与那嶺の時代である。監督は智将水原。三原マジック対水原の巌流島の決闘と云われた。三原も水原も高松出身。三原は旧制高松中学から早稲田大学。三原は高松商業から慶応大学。二人とも甲子園出場経験があり、花の東京6大学野球から巨人軍へ。スター選手の人生を歩んだ。因みに中西太も高松一高出身。三原監督の引きで早稲田入学を諦め西鉄に入団した。カミサンは三原監督の長女・敏子さん。文字通り中西は三原監督の秘蔵っ子だった。高松一高から早稲田が当時の野球会の王道だったような気がする。
 
今のボクはプロ野球をあまり見ない。
高校野球と六大学だけが例外である。母校立教の神宮には、シーズン三回くらいは通う。高校野球は、今季は五回通った。母校久我山が府中球場で勝ち抜き、準々決勝の神宮まで駒を進めたからだ。ベスト8で日大鶴が丘と戦うまで、すべてコールド勝ち。打線が好調で対戦相手にも恵まれたトーナメントだった。鶴が丘戦はみじめだった。投手が崩れ、惨敗した。
アマチュア野球は、投手と守備の差でほとんど勝負はつく。勝敗を決するのは、エラーである。エラーがでたチームはまず勝てない。打撃などは好投手にかかれば、そうは連打は続かないからだ。
 
昨日の鹿屋中央―市和歌山戦は息詰まる熱戦だった。延長12回裏である。一死ランナー一塁・三塁。ともかくランナーを本塁で阻止しない限りサヨナラ負けの場面である。
バッターは鹿屋中央の米沢。ハッシと打った球は鋭いが二塁手直撃のゴロ。誰しもが本塁封殺と思っていた。だが二塁手は何と!!一塁に投げたのである。塁審はアウトを宣言。だが・・その瞬間に試合はゲームセットで鹿屋中央のサヨナラ勝ちとなった。鹿屋の三塁ランナーが本塁を駆け抜けたのである。その瞬間・・・二塁手は自分のボンヘッドに気がついて泣き崩れた。この場面はセーフであれ、アウトであれ、本塁に投げて三塁ランナーを阻止する以外の選択肢はなかったのだ。熱戦甲子園も彼にとって、忘れられない人生の汚点として残されてしまった。
後日談がある。高野連は、【鹿屋中央の米沢の打撃成績を「二ゴロ」としたが、翌日二塁内野安打に訂正した。】理由は、【二塁手・山根が本塁に送球していてもセーフになると判断したため一塁に投げた。しかしあの場面でのフォースアウトは意味のないもので、ルールブックに記載はないが安打と判断した。】と。
なんとも慰めようのないドラマが高校野球である。山根君はこのボンヘッドが終生、甲子園の苦い思い出として残るだろう。だがこれも青春だ。

 
 左目の緑内障手術を受けて1カ月がたちました。
昨日は冨田剛司先生に診ていただく。眼圧は左目が9.右目は12と安定している。視力は術前の状態に回復した。目はあい変らず充血したままだ。
ときどき目が沁みると云うと、先生は「まあそれは・・」と言葉を濁す。どうも術後には点眼の影響とか、傷痕が完全にふさがっていないから、よくある現象らしい。縫合の糸がちょっと出ているので切ってもらう。目の違和感が軽減したようだ。
傷口からの房水漏洩は少し残っているようで、感染予防のために、手洗いの励行、不用意に目をこすらない、など注意される。
 
眼圧が9まで上がってきているので、房水漏洩は少ないのだと思う。浸み出すようにジュアと漏れている感じ。
温泉入浴は構わないが、タライの水で顔を洗ったり、湯船に顔を浸さぬようにと。目からの細菌感染が今は一番要注意である。

誠に痛ましい結末である。
小保方晴子の上司だった笹井先生が自殺してしまった。マスコミは手のひらを返すように、笹井先生は、生化学の偉大なる業績を残されたと、その死を悼む。誠に、誠に、世間とは勝手な生き物である。
ボクは、命を自ら断った人を憶測でとやかく言うほどのアホではないと思っている。だが一言申すならば、死を選ぶより、科学の業績の結果を残して勝負して頂きたかった。
 
理化学研究所は明治の創世記から、我が一族の櫻井錠二先生が設立に加わり、その後も一族の何人かが研究者として参画していた。それを知ったのは最近のことだが、それだけに他人事とは思われない。科学者は、政治家と違って純粋である。二枚舌も使わないし、裏表もない。どんなウソをつこうが、暴かれてしまうシビアーな世界なのだ。
笹井先生も、そんなピュアーな人生を一途に歩まれたことだろう。先生はきっと人を疑うなど一度もない人生を歩まれたのだろう。科学の世界は性善説なのである。
 
それがである。世間は性悪説に基づき、笹井先生は、同年代の山中 伸弥教授と張り合わんがため、功を焦ってSTAP細胞に掛けた。その背後には失楽園もどきの男女関係があったかのような報道すら流れた。
笹井先生は口惜しかったことだろう。世間とは、【溝に落ち犬は棒で叩け】と云うコトワザがある。地位の高いものほど、叩かれる宿命を負っている。笹井先生も例外ではなかった。たぶん想像するに、彼を親身になって心配する友人はいなかったのかもしれない。なぜなら笹井先生は、ス-パースターの存在だったからだ。
 
憶測するほどのアホではないと断っていながら、かなりの憶測をボクは語ってしまった。結論を急ごう。
頭の良い人間が日本をリードしていかなければ、この日本の成長はない。ハッタリと虚言で世渡りをする政治家に仕切られた今の日本。その最たるものは安倍晋三だと、ボクは思っている。
その対岸に位置する笹井先生が、このようなスキャンダルに巻き込まれ、命を断ったのは、確かに日本の大きな損失だったと惜しまれる。
 

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