団塊の来し方行く末

昭和22年団塊世代。 オーディオ好きが高じて、定年後に音楽喫茶を開店して11年です。 ジャズ・オーディオ雑誌にも何度か掲載された音の良い隠れジャズ喫茶でしたが 2020.3月に閉店しました。長年のご愛顧に感謝申し上げます。

東京五輪の開催危うし

海外メディアが五輪中止の動きを報じ出した。私個人としては、どんな形でも東京五輪は開催してほしいと願っている。無観客で、テレビ観戦だけでいい。真夏の開催だから、家で涼しく観戦できれば、コロナ自粛も楽しく耐えられる。頑張るアスリートは、世界中に生きる勇気を与えるだろう。特に白血病を克服した池江璃花子君の復活した雄姿を世界中に見せたいものだ。選手として参加できなくとも、最終聖火ランナーで登場するだけでいい。

それに、年齢的に今回が最後のアスリートも多い。私にとっても人生最後の国内開催になる。冥途の土産話に持参したいものだ。コロナごときで、頑張ってきた選手の機会を奪うのは人類の負けではないかと・・・・強がりを言っても、感染を恐れたボランティアの辞退が多いと聞く。

正直なところ現時点では、安全、安心に開催できる環境ではない。第三波の世界中の感染拡大が止まらず、特に南米がひどい。アマゾンで感染拡大した変異ウイルスを、真夏の日本に持ち込まれては困る。持ち帰られては困ると、参加を見合わせる国も多いのではないか。ワクチン接種の劇的な効果も先の話になりそうだ。国際世論から見れば、五輪よりコロナの鎮静化が先であり、現時点では,開催に、赤に近い黄色信号が灯ったと冷静に受け止めるべきだろう。とはいえ、一縷の望みを繋いで、3月下旬までは静観したいと思う。

 

それにしても、ガースは無能な宰相である。五輪開催で人類がコロナに勝った証にしたいと施政方針演説で決意表明したが、具体的な対策は経済との両立など二兎を追いかけて破綻している。菅のダラダラした政治決断の失敗で、医療崩壊が深刻となっている。もし12月にロックダウンを決断していれば、2月には日本国内の感染は鎮静化し、日本は安全な国だと世界中に宣伝できた。日本の感染防止対策は成功し、世界の世論も日本開催に味方したのではないか。

チャンスの神には後ろ髪はない。まさに頼山陽の川中島の戦いの漢詩にある『流星光底長蛇を逸す』とは、このことである。

石原詢子 詩吟 「川中島」 (武田節) - YouTube


ワクチン接種の推進役に河野太郎を任命し、ロジスティックの円滑化に着目したのは評価できる。だが・・・遅かれし由良助ではないか。五輪開催可否を決める3月下旬までに、コロナを鎮静化させるだけの接種効果は行き渡らない。先を見通す予知予見能力がガースは持ち合わせていないからだ。

五輪開催日を見据えて逆算すれば、どの時点でどんな手を打つべきかが見えてくる。プロジェクトを納期通り進捗管理するには、工程表(パート図)上に達成させなければ納期が遅延するクリティカルパスを設定し、作業工程を絶対に死守することが最重要視される。コロナ鎮静化が五輪開催のクリティカルパスなのは明らかだが、菅政権にはプロジェクトの納期管理の基本的マネージメント能力が欠けていた。対策が半年遅れなのは、まともなビジネスマンなら犯さない大失策である。

コロナの戦いに負け、医療崩壊を引き起こし、自宅待機中の患者を見殺しにした。その上に五輪を中止に追いやった無能なガースが政権を維持できるだろうか。この男、根本的に仕事ができないダメ男である。

3月下旬までに医療崩壊が収まらず、五輪中止となれば、菅政権は総辞職以外に選択肢はない。ビジネス界では納期遅延の当然なペナルティーである。

立憲民主党にとって、千載一遇の勢力拡大チャンスだが、今国会会期中にどこまでガースを追い込み、国民の支持を得られるかが課題である。野党は、政権批判に明け暮れることなく、独自の対案を国民に示し、国民の信頼を獲得できるかどうか、政策論争で勝負してほしい。

今の私は、突然に奇跡が起きて東京五輪が開催できるのを神に祈るばかりである。

珍島物語 天童よしみ

珍島物語 天童よしみ - YouTube

国民皆保険の原点は修験道

現在の国民健康保険制度は,1961年(昭和36年)、私が小学校5年生の時だった。それまで公的医療保険に加入していた国民は3分の2程度で、医療を受けられず死亡した方も多かった。日本は資本主義国だが、社会保障はイギリス・ドイツ・フランス並みの社会主義国と言ってもよい。憲法の立て付けは占領軍によるアメリカ独立宣言の影響だが、明治以来の日本の法律・行政制度は、独・仏・英をお手本にした成果だろう。金儲けはアメリカの真似だが、国民生活は欧州を真似た方が暮らしやすい。

 

我が家は、父が公務員だったので、健康保険加入者だった。小学校入学前は、熱が出ると医者から尻に注射され、褒美に紙風船をもらった覚えがある。医者は、薬瓶から小分けして調剤し、粉薬を油紙に包んで渡された。家には常備の薬箱があって、富山の薬売りが年に一度、使った分だけ補充して代金を回収していた。この富山の置き薬売りは、江戸時代に始まったようだ。生薬が主体で正露丸、毒掃丸、頓服、塗り薬、赤チン、熊の胃、包帯、ガーゼなどが入っていた。今でも頭痛にはノーシン、喉が痛いと龍角散を愛用している。旅行に正露丸が欠かせなかった。この富山の薬売りが、ばったりと途絶えたのは、1961年に施行された国民皆保険制度が契機になったようだ。町に化粧品屋兼薬局が身近にできたのも、このころからだろうか。

 

富山の薬売りが全国を回るようになったのは、加賀藩から分封された富山藩が売薬を奨励したことによる。しかし江戸時代以前から富山の売薬が全国に普及する歴史的布石があった。

野草や鉱石を生薬に利用した歴史は、人類誕生に遡る。巫女やシャーマンは生薬の効能を熟知し、呪術や祈祷と合わせ生薬の処方も行い、魔除けや疾病の退散を行っていた。特に流行性の疫病は、悪霊の祟りのせいだと恐れられ神仏にすがった。

日本列島では、仏教伝来から病魔退散の役割を担ったのが、神道と習合した山岳仏教だった。

我が家は1200年以上の古代から能登一宮気多神社の上位神職を継承していた。加賀藩主前田利家の正室まつからは、武運長久や病気平癒の祈祷依頼の古文書が残されている。だが、藩主毒殺の加賀騒動の際は、冤罪の大槻伝蔵から藩主呪詛の依頼を受けたと連座され、親族の権大宮司家が廃絶の憂き目にあっている。

気多神社の神職は30家にも及ぶが、下級神職家では、副業に生薬製造も手掛け、神社のお札とともに生薬販売も行っていた。生薬と修験道の結びつきは、1300年前の奈良・大峰山の開祖・役行者に遡り、現在でも胃腸薬の 陀羅尼助(だらにすけ)が販売されている。修験道の山伏は山奥に分け入り、修行の傍ら生薬を採取し、配布することで信者の獲得と生計を立てていたようだ。

北陸の二大山岳仏教の霊場は、加賀の白山と能登半島の付け根の石動(いするぎ)山である。両山とも開祖は、奈良時代の文武天皇から鎮護国家の法師と認められた泰澄大師である。越前生まれの泰澄は、北陸に民衆仏教を布教した第一人者で、北陸一帯に布教伝説を残している。石動山山岳仏教は、鎌倉時代に隆盛を極め、300余坊、3千人の山法師が標高564Mの山頂一帯に居住していた。曹洞宗総持寺派の開祖・峨山韶碩(がさん じょうせき)が総持寺を能登半島に開山し、布教できたのは、石動山山岳仏教と、峨山の夢枕に現れた気多大明神のご加護と言ってよい。

気多神社と習合した石動山山岳仏教は、、北陸7か国(加賀・能登・越中・越後・佐渡・飛騨・信濃)の修験道の霊場として、智識米の徴収権を朝廷から許されていた。3千人の石動山法師は、秋から春先に数名に別れ七か国を巡回し、ほら貝を鳴らし、石動山天平寺と気多大社の祈祷札を配布し、各戸から7升の智識米をお布施として回収していた。気多大社にはこのうちの1升(7分の1)を奉納したといわれる。

また気多神社の春の大祭には、石動山衆徒六人が参加し、中門殿において七日の別齋を行った後に、神前に斧まさかり杯を持ち舞曲を奉納し、護摩を焚て奥社にて採燈の護摩法要を行った。この大祭は、オイデ祭りと言われ、羽咋から七尾までの邑智潟一帯を巡行するのに、石動山修験者も明治の神仏分離令までは加わっていた。

 

石動山の智識米の徴収を『廻壇配札』と呼ぶが、その際にほら貝を鳴らし、祈祷や護摩を焚き、護符や生薬などを交付して布施や初穂を受け取っていた。

これを売薬商売に転用して奨励したのが富山藩だった。配置売薬では、生薬の薬効を説明した上で薬を配置し、次回に使用分の料金を回収した。富山の薬売りの原点は、石動山修験道であった。日本人がコロナに強い免疫力を持つのは、生薬を服用していた太古の縄文人の遺伝子のおかげかもしれない。

コロナ対策法はないか

欧米の感染症死亡者は、コロナだけでなくインフルエンザでも日本より格段に多い。

日本人が免疫力が強い長寿民族なのは、統計上から確かなようだ。この免疫力は、日本列島に定住する中で自然環境に順応した遺伝子変容によるものと,後天的に獲得した『交差免疫力』ではないかと考えられている。

生活環境が変われば、摂取される食材は限られる。アジア人種は、農耕民族で草食系である。欧米は狩猟系で肉食人種。信州安曇野の山中でも海藻のエゴ草を食する習慣は、北九州海人族から伝えられた古代からの風習だった。日本列島は海彦からもたらされた乾燥海藻類を山彦も常食していた。日本人の腸内環境を整えるバクテリアは、長年の食生活で淘汰され、日本人は日本食を好む海藻バクテリアが腸内に住み着くようになった。信州安曇野に移住した北九州海人族は、腸内バクテリアを活性化させるためにエゴ草が欠かせなかった。日本人は牛乳で下痢を起こす人が多いが、遊牧民族に生まれていたら乳酸菌を好む腸内バクテリアに遺伝子変容していただろう。

日本列島内でも、コロナへの免疫力には差があるようだ。

二大都市の大阪と東京のコロナ感染を比較すると、大阪府 感染累計 37,631人 死亡者 738人 人口 8,814,675

東京都は 感染累計 83,878人 死亡者  720人 人口 13,971,109である。

感染者に対して大阪の死亡率は2% 東京は0.86%である。人口比でみると大阪は、0.0084%、東京は0.0052%といずれも大阪が上回っている。感染者数はPCR検査数の分母が違うから比較できないが、死亡者統計が正確だとすれば、大阪は東京の二倍の致死率になる。なぜ関西の死亡率は高いのか。大阪の吉村知事は感染対策に熱心なので医療体制の問題ではなさそうだ。だとすれば、体質的な免疫力に原因はないだろうか。

日本の食文化は、関ヶ原のフォサマグナ断層帯により東西に分断されている。大阪と東京でコロナ感染の様相が微妙に異なるように、長期の食文化の違いが、腸内バクテリアの生育環境に影響を与えたのではと想像したくなる。

欧米人が発酵食品でも納豆が苦手なように、関西人も納豆を食べない。すると納豆を好む関東人の方が腸内バクテリアのコロナ免疫力が高いのではないか。

納豆の消費量が最も多いのは福島県、2位が茨城県、3位以下は岩手県、群馬県、山形県の順である。

コロナ致死率は、福島県2,26% 茨城1.1%、群馬1.85% 山形2.24%となる。では納豆の消費量が福島の3分の1と最も少ない和歌山県は、死亡率1.17%と少ない。これら諸県は感染者数自体が少ないので大都市とは比較できないが、納豆が感染予防に効く立証はできなかった。

 

コロナが飛びぬけて関心を集めているが、感染数に対する死亡率はアメリカで約3%、日本で2%以下、先進国ではほぼ2%前後で収まっている。

一般論として、日本を含むアジアに感染数と死亡者数が低いファクターとして、BCG接種がコロナと交差免疫を与えていると指摘されている。アメリカやイタリア、スペインは、BCG接種を義務づけていない国である。またアジアは、過去に近縁のウイルスで得た獲得免疫「交差免疫」が新型コロナにも機能しているのではないかと研究が進んでいる。コロナに感染しても重症化しない人の半数近くが、新型コロナウイルスに反応するT細胞をすでに持っていた。鼻風邪もコロナウイルスの一種だから私も交差免疫を獲得している可能性が高い。

コロナは、いずれにせよ感染症だ。人の移動と接触を抑えれば拡大は抑制できる。憲法がどうのこうのとヘチャコチャ言ってる間に、3週間の行動規制を強行すれば鎮静化する。一時の自由制限を我慢するだけである。政治家の決断次第で感染は防止できる。

以上のようにコロナの致死率2%以下に対して、日本人の主な死亡原因の1位はがんで31%、2位は心臓で16%、位は脳血管疾患で12%と高い。癌は年間約40万人近く毎年死亡している。脳梗塞の死亡者数は6万2千人、心臓疾患が約7万人。脳内出血が3万2千人となっている。

こうしてみれば、緊急性を要する患者数は、コロナ死亡者が年間5千人だとすれば、一般疾病の死亡者がはるかに多く、緊急入院手術しなければ死に至るリスクはコロナより高い。

ということは・・・・・もし医療ひっ迫でトリアージの優先順位をつけるなら、死亡率の高い脳梗塞・心臓疾患患者が最優先され、病床が余っていればコロナ患者に回すことが日本で妥当性が高い。

新型コロナを特定感染症から少しだけ格下げし、軽症の感染者を自宅隔離したうえで、市中の開業医でも経過観察できれば、患者の安心は確保できる。現に入院できず、自宅・ホテル待機が入院数を上回っている。新型コロナを指定感染症からインフル並みに分類すれば、受け入れ医療機関が大幅に拡大され、病床不足も解消されるはずだ。

コロナに勝つ医食同源

コロナの感染者、重症化率、死亡者数、どれも日本は、欧米の10分の1以下です。日本人は、どこかに罹りにくい民族的特異性が潜んでいるはずです。

そこで日本人だけの免疫力を強化する方法を紹介します。

私の兄は西洋医学を学んだ小児科医でしたが、学生時代から漢方に興味を持ち、貝原益軒の本草学に基づく『養生訓』を読み漁っていました。面白いから読めと私にも勧めたので読んだ記憶があります。兄が開業してからも積極的に漢方を処方し、評判のいい開業医でした。その息子が小児科医となり、昨年設立された母乳バンク協会の理事を務め、母校の准教授に昇格して活躍するのも兄の遺伝でしょうか。うれしい限りです。

東洋の長寿法には漢方の薬食同源(医食同源)思想があります。奈良時代には、ミカン(橘)を不老長寿の【非時香菓】(ときじくのかぐのみ)として中国から移植し、宮中大極殿に右近の橘、左近の桜として神聖視されていました。ありていに言えば、食事による免疫力向上です。朝鮮半島では、漢方医が王様の食膳を整えていました。

日本では、雑誌やNHKでも放映されましたが、<京都府京丹後市は100歳以上の人が全国平均の2.8倍。かつ大腸がんになる人も少なく、その高齢者の腸内フローラを調べたところ、酪酸菌が非常に多かった。

酪酸は乳酸やビフィズス菌と同じく腸内環境を良くする善玉菌のひとつで、伝統的に日本人に豊富にあり、日本人の健康のもととも言える。酪酸を増やすには海藻・こんにゃく・果物などの水溶性食物繊維と、ごぼう・玄米・豆などの不溶性食物繊維を12の割合で摂ること。>と紹介されています。

丹後町の食生活の特徴は、全国平均の倍近くも海藻類を摂取することです。詳しい研究は専門家に任せるとして、フランスの研究によれば、日本人特有の遺伝子には、先天的に海藻類をエサとする腸内善玉菌が住み着いて、腸内環境を整えているため免疫力が高い。西洋人は、海藻をエサとする善玉菌が遺伝されていない。どうも、日本人がコロナに罹りにくいのは、腸内細菌の免疫力が関係しているのかもしれません。

日本人の食生活が洋風化し、肉食が増えてから大腸がんが増加しました。それとともにヒジキやワカメ、海苔、寒天などの海藻類も食べなくなった。

人間の腸内には無数の細菌が存在し、そこから生み出す消化酵素が免疫力向上に役立っています。日本人には、西洋人にはない紅藻類を処理する能力を持った善玉菌が腸内環境を整えています。この善玉菌をさらに活性化させることが、日本民族の免疫力強化の秘訣ではないでしょうか。紅藻類は火にかけず、生食のようがいいようです。日本人が昔から食べている海藻類・植物繊維が豊富な食材を減塩で摂取することが長寿の秘訣のようです。試して損はないでしょう。

 

自粛生活を続けると運動不足で、体の抵抗力が弱くなります。一日最低20分以上の有酸素運動を続けましょう。有酸素運動は、高血糖、脂質異常、高血圧、動脈硬化の予防・改善など様々な生活習慣病の原因を予防・改善する効果があります。これら基礎疾患があると、コロナが重症化し、死に至るリスクが高まります。

私は毎朝のウオーキングとラジオ体操に中国体操を欠かしませんが、コロナ太りで3キロ、腹周りが5センチも増加。ちょっとヤバイ状態です。ジムでの腹筋が出来なくなったせいです。

お互い、万が一にコロナに感染しても生還できる基礎体力を維持しましょう。最近の私は運動不足ぎみです。

ガースは団塊の恥です

医療崩壊が現実になってしまった。崩壊した原因は、感染拡大を後手後手に放置した菅政権の政策ミスだが、感染者を受け入れない民間医療機関が問題なのだと責任転嫁させる世論誘導が横行する。

論陣を張るのは、政府の番犬・田崎史郎と橋下徹である。彼らの論旨は、コロナ患者を受け入れている病院は国公立を主体に3%に過ぎない。残りの97%の民間病院が対応可能となれば医療崩壊は防止できる。しかるに医師会は開業医の利益団体で、政府に感染拡大防止策を要望するだけで、コロナ病床転用に非協力的だ。医師会が主導して、一般病床をコロナに融通すれば対応可能になるというものだ。また医師不足は、開業医を一時的にコロナ対応に転用できないかともいう。

全く机上の空論も甚だしい。できるならすでに対応していた。感染予防に不慣れな病院が各地で院内クラスターの発生源となってしまった。中小病院が大多数を占める日本では、感染病床転用はムリだ。それより崩壊状態の保健所任せのコロナ対策窓口を拡大し、市中の開業医を自宅待患者の救済に動員する体制作りが急務だ。今週中に都内の待機患者は1万人を超えるが、開業医は、現行法の指定感染症では手が出せない。インフルエンザ並みに緩和して、発熱外来と往診はムリでも、電話相談と初期に利く可能性がある処方箋を発給できるだけで、自宅待機者の不安とストレスは解消されるはずだ。少なくとも、重症化を防ぐ次善の策にはなるだろう。

この緊急事態に、国家の政治責任を追及せず、民間医療団体の対応に論点をすり替える世論誘導は、政府の番犬とはいえ、まったく無責任で見苦しい存在だ。

感染対策は単純である。蛇口を止めれば水は出ない。人の移動と接触がなくなれば、感染は止まる。蛇口を閉めるのは、長い期間ではない。3週間あれば、東京の感染者数は100人以下に収まり、次のピークは半年先まで伸ばせると専門家は試算している。冬季は、コロナ最活動期である。後手後手でダラダラした中途半端な緊急事態宣言が解決を長期化させる原因となった。

特措法でロックダウンはできないと誤解されるが、8時以降の時短要請が出来るのに、完全休業要請が出来ない理由はない。確かに強制力はないが、それなりの休業補償と雇用保険を併用すれば、感染予防効果ははるかに高い。また特措法で要請に従わぬ企業名の公表による社会的制裁は強制力を持つ。欧米のような完全なロックダウンはできないが、集団行動の自制心の高い日本では国の要請にほとんどの国民が従うだろう。要は政治家の肝の据わり方ひとつで超法規的緊急対策は可能となる。

国民の命のためには、法の解釈をねじ曲げても行うのが政治家である。安倍晋三は、好き勝手に法を捻じ曲げた名人だったではないか。結果が国民の批判に耐えられないなら責任を取って辞任すればいい。要は政治家の腹である。

 

1977年9月28日のことだった。日本赤軍によるダッカ・ハイジャック事件が起きる。日本航空473便乗員乗客156名(犯人5名)がハイジャックされた。当時の福田赳夫首相は「人一人の生命は、地球より重い」と、超法規的政治判断を下した。乗客釈放の交換条件に、獄中の赤軍メンバー6名と身代金16億円に応じたのである。超法規判断に反対した福田一法務大臣は引責辞任している。欧米では、テロに屈して取引に応じてはならないと非難したが、日本国民は福田の政治決断を支持した。緊急事態に法改正は間に合わない。国民の命を護るために、超法規的政治決断が、時には首相に求められる例であった。

コロナとは、戦争するわけではない。コロナに勝つために、全国一斉の行動規制でコロナを封じこめるのは憲法違反でもない。自由を制限する公共の福祉とは、このためにある。総理大臣が政治生命をかけてやる気になればできる話だ。法律がないとか、法律の立て付けがうんうんは、やりたくない屁理屈にすぎない。それでコロナが鎮静化すれば、菅は名宰相と称えられるだろう。だが菅義偉にはできなかった。先を見通す判断力(知力)と、決断力がこの男には、決定的に欠けていた。

2月7日の宣言最終日は、収拾もつかない医療崩壊が日本中に発生している可能性が高い。そうなれば全国一律にロックダウンせざるを得ない最悪の事態に追い込まれる。尾身会長は最悪事態を言及したが、菅義偉は終息すると楽観的だ。国民の90%はできないと思っているのに・・・・。

菅のたった一人の政治判断ミスで多くの国民の命が失われる。我々団塊は、戦争を経験しなかった幸せな世代だと思っていた。しかし、たった一人の無能な政治家が国家のリーダーだったことで、入院処置も受けられず、トリアージの末に自宅で息絶える。団塊は、まだ10年は生きられたはずなのに…。この無能な政治家が団塊世代なのは、なんとも皮肉な結末だ。なんか・・・・団塊って、もっと出来の良い人物がいた筈なのだが・・・・よりにもよって・・・なんでガースなのか・・・同じ団塊世代として恥ずかしい。

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